久留米版徒然草 Vol.39

顕神の夢、幻視の表現者

久留米市美術館で「顕神の夢、幻視の表現者」展を拝見する。予想したより遥かに良かった。

 以下「展示図録」から引用します。

人知を超えた「何か」の訪れにより得た霊的な体験を創作のモチベーションとする表現者たちがいます。その「何か」をとらえようと焦がれ制作に向かう彼らの心情を、本展では仮に「顕神の夢」と名付けてみました。「何か」に憑かれ媒体となって私たちの世界へと繋ぐ行為「何か」からの干渉を感知し幻視体験を通して得たヴィジョン、直接感得した神仏のイメージの図像化などから生み出された作品の数々。本展では5 章構成で51名の作品を紹介し超越的な存在との関わりを基点とする、いわば「霊性の尺度」で見直すことで、その豊かな力の再発見・再認識を試みます。

 「何か」をとらえるために自分の「知覚の扉」を開けることは、多くの芸術家にとって「危険」ながらも「魅惑的な体験」だったことでしょう。

薬物による認識作用の変容

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