久留米版徒然草 Vol.366

女性が演じる「聖なる悪」

西日本新聞の記事を読みながら「リチャード三世」(@吉田羊)を予習。楽しみ!

 リチャードは聴衆に向かい直接語り掛ける。自分の弱さ醜さを隠さず「権力への意思」を素直に語る。現代社会においては「光の人間」より「影の人間」のほうにリアリティが感じられる(おそらく「光の人間」に対しウソくささが感じられている)。舞台の「聖なる悪」に観客は魅了されてゆく。この役を女性が演じるのが現代の日本政治に似ていて興味深い。シェイクスピアの頃は演者と観客の垣根をとり払うようなブレヒト的演出手法(異化効果)は存在しなかった。なのにシェイクスピアはブレヒトが蘇ったかの如きセリフを既にリチャードに与えている。時代を超越!天才!

前の記事

「華氏マイナス320°」観劇New!!