2021年3月3日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 相続分無きことの証明書 昔、不動産登記実務において「相続分無きことの証明書」という便法が用いられていました。相続で主に司法書士が用いていた手法です。「私は被相続人から生前既に財産の贈与を受けているので相続分が無いことを証明します」の如き書面に不 […]
2020年11月9日 / 最終更新日 : 2022年11月3日 webmaster 事業賠償責任保険における損壊概念 多くの製造企業において事業賠償責任保険が締結されています。この保険商品は以前から販売されていましたが「製造物責任法」が施行されて以降は更に重要性が増しています。近時、事業賠償責任保険における「損壊」概念の解釈適用において […]
2020年9月18日 / 最終更新日 : 2022年10月6日 webmaster クレーン車追突事故における過失相殺 原付バイクで低速走行していた学生がクレーン車から追突されて即死する悲惨な事故による損害賠償請求訴訟を受任したことがあります。刑事事件としては「クレーン車からバイクの走行状況が見えなかった」との被疑者の言い分について「合 […]
2020年8月26日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 身分行為における追認 「婚姻無効確認請求訴訟における主張立証責任」の事案(2019/12/11)は控訴されたために舞台は福岡高裁に移りました。控訴審で相手方は追認の主張を追加しました。これに対抗し当職が作成した準備書面です(北九州の諸隈弁護 […]
2020年7月16日 / 最終更新日 : 2022年10月16日 webmaster 貸金債権と消滅時効 貸金請求訴訟でよく争点になるのが消滅時効の成否です。この点について原告側の若い弁護士さんが明確な誤解を示していたことがあったので被告側で要件事実の議論をしたことがあります。 1 請求原因 貸金請求訴訟は請求原因とし […]
2020年4月15日 / 最終更新日 : 2022年10月6日 webmaster 高速道路上の人身事故 高速道路に「人」が存在することは想定されていないので人身事故(生身の人が車両から撥ねられる事故)が発生することは通常ありません。しかしながら車の故障により車外に出た人が後続車両から撥ねられる事態はあり得ます。以下に挙げ […]
2020年2月12日 / 最終更新日 : 2022年9月26日 webmaster 民法改正による典型契約の変化 民法(財産法)は明治29年に制定されて以降、部分的手直しはあったものの抜本的改正は行われませんでした。条文と社会変化の「すきま」(@四宮和夫)は判例が埋めてきました。その結果として六法全書を見ても規範内容を知ることがで […]
2019年12月11日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 婚姻無効確認請求訴訟の主張立証責任 婚姻無効確認請求訴訟において「婚姻の成立」は原告・被告どちらに主張立証責任があるのでしょうか?原告が「不成立」を主張立証すべきなのか?被告が「成立」を主張立証しなければならないのか?当職が原告訴訟代理人として出した書面 […]
2019年11月20日 / 最終更新日 : 2023年2月27日 webmaster 交通専門部の問題意識 交通事故賠償に関しては「赤い本」「青い本」なるマニュアルがあり裁判所はこの基準を意識して判決を書いています。「赤い本」には下巻があり東京地裁民事27部(交通事故専門部)裁判官の講演録が載せられています。裁判官が最も頭を […]
2019年10月16日 / 最終更新日 : 2022年12月30日 webmaster 住民訴訟と住民監査 住民訴訟に関する近時の判例について吉井信雄先生(名古屋市立大学特任教授)から教示を得る機会があったので取り纏めました。いずれも社会の注目を浴びた重要な最高裁判例です。末尾に住民監査請求に関する吉井先生のメモを付けておきま […]
2019年8月16日 / 最終更新日 : 2022年10月6日 webmaster 公益目的による相続財産からの寄付 故人の遺産は基本的に遺言(本人の意思)によって処分されます。遺言がない場合には相続人による遺産分割協議によって帰属が決まることとなります。遺言において公的団体等へ寄付するよう明記されていれば遺言執行者の手によって寄付を […]
2019年7月28日 / 最終更新日 : 2022年10月16日 webmaster 建物の瑕疵と居住利益 建物の瑕疵(欠陥)を理由とする損害賠償請求訴訟において被告の責任が肯定される場合に被告から「居住利益控除論」が主張されることがよくあります。以下にあげるのは賃借物件における瑕疵(巨大な蜂の巣が存在)を理由とする損害賠償 […]