久留米版徒然草 Vol.369

カント思想の根本概念

NHK「100分で名著」テキストは元ネタが難解な本ほど有用性が高い。極めつけなのがカント「純粋理性批判」だ。これを学者以外で通読できた人は普通いないはず。西研さんによるテキストの要点は次のとおり。①カントは「合理的な根拠を持って共有できる知」と「そうでないもの」を区分できると考えた。②カントは「対象の真の姿」(モノ自体)は認識できないと考えた。③普通の人は客観がまずあって主観が写し取ると考えるがカントは逆に主観のアプリオリな枠組みが現象としての客観性を作り出すと考えた。④それを可能にしているのは人間が本来持っている認識の枠組み(先験的な規格)の共通性なのだとカントは考えた。西研さんの解説はとても丁寧で判りやすい。

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