久留米版徒然草 Vol.375
金利に関する3題
私は大学生の頃に某篤志家(北九州市)が運営する給付型奨学金を得ていた。その方の親が残した遺産から生み出される「利息収入」を経済的に恵まれない学生に対し給付してくださるものだった。こういうタイプの民間奨学金はバブル崩壊でほぼ壊滅しました(涙)。
1991年の「ゆうちょ」定額貯金の年利は6・33%で、2倍になるための年数は11・4年であった。しかるに2021年の年利は0・002%だ。2倍になるために3万6千年も要するらしい。
経済学者の計算によれば実務で取得される賠償額を運用してみた場合(例:23歳男子が交通事故被害者になったと仮定)67歳まで44年間の逸失利益として算定された賠償額は14年で底をつくことが指摘された(二木雄策「交通死」岩波新書140頁)。最近まで「5%の複利運用ができる」前提の中間利息控除は被害者にとって不合理だった。現在は3%であるが、まだ不合理である。

