5者のコラム 「芸者」Vol.118

仕事の依頼をするときの作法

木下斉氏は<仕事の依頼>をする時の「作法」についてこう述べています。
1 問い合わせに対応することにも「コスト」がかかります。回答するかしないかは先方の勝手であり、回答を強要する権限なんて当方にはありません。
2 内容が不明瞭なままの依頼は非効率で「相手にその非効率なやりとりにかかるコストを負担させることを強制しようとしている」ことを認識しなくてはなりません。
3 最悪のパターンは何の依頼か判らないまま「一度会う時間を確保してくれ」と言ってくるケース。会う時間を割くか否かは依頼先の人が判断するもの。
4 依頼する際に自分たちの組織のルールを相手に押し付けるのも的はずれ。
5 契約条件があうかどうかの確認の方が先です。条件があわないのに予定が空いていても意味はありません。依頼を引き受ける先の人が「このような内容であれば引き受けます」と言うものであって「こちらのルールに乗っ取るのであればおたくに依頼してやる」という姿勢自体が大変に傲慢です。
6 依頼する前に組織でのとりまとめもせず思いつきで依頼をして「うちの組織の意思決定上これから稟議にかけます」みたいな話は大変に失礼です。自分たちの組織内をまとめてから外部には依頼すべきことです。「組織内の意思決定の不確実性」をなぜ依頼先の人が負う必要があるのでしょうか。
 弁護士は「依頼を受けること」が多い職業ですが、他の人に「仕事を依頼すること」もけっこう多いと考えます。ゆえに上記6点は弁護士も意識しておくべき大事な「作法」です。