5者のコラム 「芸者」Vol.123

女性と男性・会話と対話

 hisatotagushi氏はネット上でこう述べています。
1 女性にとって会話は心のやりとりだが男性にとって会話は情報のやりとり
2 女性は考えがまとまらないから話し男性は考えがまとまったら話す
3 女性は全て聞きたいと思うが男性は全て話す必要は無いと思う
4 女性は悩みを聞いて欲しいだけなのに男性は悩みを解決しようとする
5 女性は言わなくても判って欲しいのに男性は何も言わなければ大丈夫だと思う
 だからいつまでも男女はすれ違う。 (2016/10/14)
 上記文章は弁護士と相談者の関係に置換できます。
1 相談者にとって会話は心のやりとりだが、弁護士にとって会話は情報のやりとり
2 相談者は考えがまとまらないから話し、弁護士は考えがまとまってから話す
3 相談者は全てを話したいと思うが、弁護士は全て聞く必要は無いと思っている
4 相談者は悩みを聞いて欲しいだけなのに、弁護士は悩みを解決しようとしている
5 相談者は言わなくても判って欲しいのに、弁護士は言われなければ判らない
 だからいつまでも弁護士と相談者はすれ違う。
 上記女性と男性はメタファーです。その前提で上記規範と帰結文を読むと有意義な教訓が感じられます。同じ話でも相談者と弁護士にとって意味は違います。それを意識しているか否か?で相談者との接し方が変わってきます。弁護士は情報の交換としての対話を求めますが相談者は心のやりとりとしての会話を求めていることを意識しましょう。