2009年11月30日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 交通事故賠償における消滅時効 酷い顔面損傷のため数度の整形手術・形成手術を受け、事故から9年後に症状固定し10年後に後遺障害認定を得た事案について、消滅時効の抗弁に対し反論したときの準備書面です。 (消滅時効の起算点について) 消滅時効が進行を開始 […]
2009年10月28日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 敷金に関する意見書 顧問先の仕事で多いのは契約の締結終了に伴う法律問題の意見照会です。微妙な問題は文書で回答します。以下は賃貸人から多額の敷金控除を主張された際に提出した意見書です。 1 一般に敷金は貸し主に対する借り主の債務不履行による損 […]
2009年8月29日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 会社倒産と取締役の責任 会社が倒産した場合に債権者が取締役責任を問題とするケースがあります(会社法429条が根拠法条)。が連帯保証人でもない取締役が常に倒産の責任を負わされるのは酷です。以下は倒産会社の旧経営陣を被告とする訴訟において被告側で主 […]
2009年7月29日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 新会館と相談センター 福岡県弁護士会筑後部会は平成18年7月、念願の弁護士会館を立ち上げました。部会はこれを記念して小冊子を作り関係各位に配布しました。その冊子に法律相談センター運営委員会委員長として寄せた文章です。 弁護士会が公益的活動を積 […]
2009年6月29日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 自殺の因果関係 私は5者のコラム(医者23)で「自殺の予見可能性」に関する精神科医の疑問(不可能と主張する)について触れ「前提事実の重大性や自殺との時間的機会的近接性が認められれば(法的に)因果関係や過失を肯定するのは不思議なことではな […]
2009年5月29日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 出資か貸金か 事業目的で使われる金銭を拠出した場合に、明確な書証が作成されていないと、拠出側は「貸金」と認識しているのに受領側が「出資」だと争うことがあります。私も争ったことがあるので紹介します。事案は債務不存在確認請求訴訟(本訴)と […]
2009年4月27日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 日常家事債務 日常家事債務(民法761条)は微妙な問題。本件事案はY(男性)の妻・訴外Aが、訴外B(教材販売会社)から子供の学習用教材を50万円以上の高額で購入し代金をX(信販会社)が立替払いしたもの。Aが無資力であるためXがYを被告 […]
2009年3月30日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster レンダーライアビリティ 近時は聞かれなくなった用語で「貸手の責任・融資者の責任」という意味です。アメリカで開発され日本でもバブル時における銀行の行動の責任を追及する法理として活用されました。以下の書面は銀行が主導したゴルフ場への投資勧誘行為に関 […]
2009年1月25日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 離婚前の面会交流 離婚前の別居中の夫婦において、非監護者たる親が子供との交流を望む場合に裁判所はいかなる判断をすべきなのか?かような場面における面接交渉(現在は「面会交流」という)について、私が平成12年に最高裁の新判例を得た事案の抗告理 […]
2008年12月25日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 偏在サミット かつて九州・東北・北海道など弁護士過疎地域を抱えるブロックの弁護士会が集まり問題点を話し合う協議会(「偏在サミット」)が開かれていました。私は平成13年1月に地方都市への弁護士の定着をテーマとして札幌で開催された偏在サミ […]
2008年11月21日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 中間利息控除 損害賠償請求訴訟における損害算定においては、将来の利益を現在に引き直すために中間利息を控除する係数を入れます。裁判例としては複利方式(ライプニッツ式)が優勢ですが、私は現在の市場金利のもとでは単利方式(ホフマン式)が正し […]
2008年10月28日 / 最終更新日 : 2025年8月8日 webmaster 債権者説明会 倒産事件における債権者集会には法律上のもの(裁判所が主催)と任意で行う事実上のもの(申立人側で主催)があります。ある程度大きい事案では申立直後に代理人弁護士が任意の債権者集会(説明会)を開くのが望ましいとされます。裁判所 […]