久留米版徒然草 Vol.347
仲良く過ごしているのかも
コロナ禍を予言したと評される名著「ペスト」(1947)を創作したカミュは、1957年にノーベル文学賞を受賞した後、1960年に自動車事故で突然この世を去った。彼は世を去る瞬間まで「自分の死」を実感しないまま亡くなったのだろう。論争相手サルトルのいう「おまけに死ぬ」あり方を実践してみせたのかもしれない(サルトルはハイデガーの「死への存在」という規定を強く批判した)。カミュはあの世で「論敵だったサルトル」と案外仲良く過ごしているのかも。

