2018年6月22日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 学者 ゼロサム社会とプラスサム社会 学生時代、経済学の講義で「ゼロサム」と「プラスサム」の概念について話をされていて興味深く聞いたことを覚えています。ゼロサムは勝った者が負けた者から点を奪うゲームで総計は常にゼロになります。勝者の利得は敗者の損失です。これ […]
2018年5月21日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 学者 普通の事件における判決言い渡しの風景 判決を聞きに裁判所に出向く。判決言い渡しに当事者は通常出頭しないので弁論が行われる法廷で待つ私と当事者のことを忘れて裁判官は自室の隣にあるラウンド法廷の中でボソッと言い渡しを終えられていたらしい。あまりに遅いので2人で書 […]
2018年4月11日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 学者 実務法曹の固有の守備範囲 田中成明先生は「法的思考とはどのようなものか」(有斐閣)で述べます。 法的思考の本質は、法律学の語源である”法の賢慮”(juris prudedentia)が象徴的に示しているように理論知ではなく実践知にあり、法に関する […]
2018年3月8日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 学者 個の不在・無責任の体系 森達也氏は「ポリタス」でこう述べています。 ドイツでは憲法(正確には基本法)を改正するとき国民投票という手続きを取らない。数年前にこのことを知ったとき、ナチス・ドイツの記憶を持つドイツこそ国民投票を最優先すべきなのではと […]
2018年1月29日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 学者 なぜ論理的でなければならないのか? 野矢茂樹教授は「哲学者のいる風景」でこう述べています。 全知全能の神がいたとしよう。彼らのコミュニケーションはどのようなものになるだろうか。(略)神様は「だから」とか「なぜなら」なんて言わない。完璧な調和のもとにいる彼ら […]
2017年12月22日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 学者 想像力と寛容力 中村修治さんがコラムでこう書いています。とても重要な指摘です。 少年犯罪データベースによると昭和30年代後半≒「三丁目の夕日」の街で起こる未成年の殺人犯罪率は現在の3倍以上である。(略)日本は治安が悪くなった・凶悪犯罪が […]
2017年11月20日 / 最終更新日 : 2022年10月12日 webmaster 学者 Post-truthの時代 平野啓一郎氏が西日本新聞「堤論」で次の趣旨を述べています。 オックスフォード英語辞典が2016年の「今年の単語」にPost-truthを選んだ。これは「世論形成に於いて客観的事実よりも感情や個人的な信念に訴えることの方 […]
2017年10月11日 / 最終更新日 : 2022年10月17日 webmaster 学者 語り得ぬことについては沈黙しなければならない 1 H氏はこのコラムの作者である。 2・1 H氏は昭和37年に福岡県に生まれた。 2・2 H氏は小中学校を卒業して地元の県立高校に進学した。 2・3 H氏は水城学園という予備校にて1年浪 […]
2017年9月6日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 学者 自分が使える武器を磨こう(武器とは言葉だ) 結城浩氏は怠惰な大人に対して怒り、真面目な若者にエールを送っています。 何を怒っているかというと「私は数式アレルギーでして(てへ)」といってる(自称)大人に怒るのだ。勉強不足を恥じろよ。若者を自分のレベルまで落とそう […]
2017年7月31日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 学者 経験の無い場面での仮説検証 羽生3冠は「iRONNA」のインタビューにこう応えています。 質問者 「世の中の変化のスピードが速くなるということは、これまでに経験したことがない、新しい場面に遭遇することが増えるということでもあります。そんな場面でもス […]
2017年6月21日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 学者 知的であるか否かの基準 安達裕哉氏は「知的であるか否か」の基準をこうまとめます(BOOKS&APPS)。 1 異なる意見に対する態度 知的な人は異なる意見を尊重する。そうでない人は自分への攻撃とみなす。 2 自分の知らないことに対する態度 […]
2017年5月17日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 学者 最難関の資格に挑むハードルの高さ 旧法曹養成制度(旧司法試験制度)は極端な高倍率(50倍以上)の狭き門であった。であるがゆえに、いったん受かってしまえば「ローコスト・ハイリターン」の制度だった。2年間も国費で学べるとともに弁護士数の少なさによって1人あた […]