5者のコラム 「学者」Vol.108

知的であるか否かの基準

安達裕哉氏は「知的であるか否か」の基準をこうまとめます(BOOKS&APPS)。

1 異なる意見に対する態度
  知的な人は異なる意見を尊重する。そうでない人は自分への攻撃とみなす。
2 自分の知らないことに対する態度
  知的な人は判らないことがあることを喜び怖れない。それについて学ぼうとする。そうでない人は判らないことがあることを恥だと思い、それを隠して学ばない。
3 他人に物を教えるときの態度
  知的な人は教えるためには自分に教える力がなくてはいけないと思っている。そうでない人は相手に理解する力がなくてはいけないと思っている。
4 知識に関する態度
  知的な人は損得を抜きに知識を尊重する。そうでない人は何のため知識を得るのかがはっきりしなければ知識を得ようとしない上、役に立たない知識を蔑視する
5 人を批判するときの態度
  知的な人は相手の持っている知恵を高めるための批判をする。そうでない人は相手の持っている知恵を貶めるための批判をする。

弁護士も上記要素を意識しましょう。学び続ける姿勢を継続する。自分の教える力を高める努力をする。損得を抜きに知識を尊重する。建設的な批判をする意識を持つ。こういった心がけを持っているか否かで弁護士の10年後の姿は全く違ったものになってくるのでしょうね。

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