5者のコラム 「易者」Vol.129

神様に愛されることが勝負事に影響する

羽生さんが永世七冠になったときの田中幸弘教授(新潟大学)とのFB会話。
H 羽生さんは8月26日早朝飛行機で朝倉に来ています。豪雨で被災した方を慰問するためです。25日は竜王戦挑戦者決定戦で激闘の末に松尾八段に敗れていたにもかかわらずです。今回の奇跡は羽生さんを神様が応援していたからだと思います。逆に渡辺さんは昨年の悪手により神様に嫌われていたようです。自分を見つめなおし再度頂上決戦に出てきて欲しいと思います。
T  おっしゃる通りかと。やっちまったことに引きずられているより、いろいろ変えてみて可能性を探りつつ環境を整え微調整するのもプロだと思います。微調整で足りない時は「方違え」などしてみるのも良いかと。旅はまだまだ続くでしょうから。
H  「方違え」とは絶妙ですね。羽生さんは昔「将棋は盤上の技術が全てだ。人生観や社会観など関係ない」と主張しておられました。その羽生さんが重要な社会貢献を何度もされています。おそらく齢を重ねる中で「神さまに愛されることが将棋に影響する」と感じておられるのでしょうね。
T 齢を重ねる・成長するというのはそういうことだと私も思います。少なくとも50歳を過ぎて脳梗塞やってからは私もさらに強く思うようになってますね。
H 仏教でも同じです。雲水は自分の個人的(実存的)悩みを抱えて修行に入るのですが「自分のことにとらわれていては道が開けないこと」に気づくことが大事だとされています。「他の人の苦しみを救うことが同時に自分を救うことになる」と気づくことが悟りの不可欠のプロセスのようです。