5者のコラム 「芸者」Vol.10

一見さんから脱皮する方法

相良恭子氏は「京都花街・歴史を作った奥座敷」(NHK出版)で「何故京都の花街は一見さんお断りなのか」なる問いに回答しています。1客がどんな人か判らないと気の利いたおもてなしが出来ない(お茶屋は時間を掛けて信頼関係を深め長い付合いをしていく)。2お茶屋は女所帯である(お茶屋は女将さんの家・信用できるか判らない見ず知らずの人を中へ入れる訳にはいかない)。3支払いがツケである(お茶屋では後から請求書が送られる・代金請求が出来るよう連絡先がはっきりしていない人は困る)。4お茶屋の雰囲気と遊ぶ人のプライバシーを守る。
 一見さんから脱皮するための相良氏の提案は以下の3つです(140頁)。

1 馴染みの友人知人に連れて行ってもらう。
 2 一流の旅館やホテル・料亭を通して紹介してもらう。
 3 おおきに財団(公的な団体)に紹介してもらう。

以上を下敷きに弁護士への相談には次のようなルートを通すと良いようです。
1 友人知人に弁護士の知り合い(馴染み客)がいて、その方に紹介していただければ、弁護士は相談を受けやすいし、受任もしやすいものです。
2 公共団体が設営する法律相談の担当は弁護士の職務ですので、お気軽にご利用ください。ただし受任するか否かは事案で異なります。
3 法律相談センターは弁護士会が運営しており弁護士は会の一員として対応します。事件性のある相談には受任する方向で話を聞いてくれるはずです。

役者

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