5者のコラム 「芸者」Vol.138

リステイング広告なるもの

tanukiinu先生がリスティング広告について興味深い体験記を書かれています。

キーワード「交通事故*弁護士」ワンクリックの価格について自分の事務所(X法律事務所とします)500円、A法律事務所が600円、B法律事務所が700円、C法律事務所が800円、D法律事務所が900円、E法律事務所が1000円と設定すると「交通事故*弁護士」の検索で広告が表示される順序は「E、D、C、B、A、X」となります。A~Eがリスティング広告をしていなかった間は自分の事務所が1頁目に表示されていましたが他の事務所の参加で後の頁に掲載されることになります。後の頁に掲載されるとクリック数が減り、クリックがゼロだと広告自体が消えることもあります。そこで今度はXが「交通事故*弁護士」キーワードに1100円の価格を設定します。広告順はトップになりますがAが1200円、Bが1300円、Cが1400円、Dが1500円、Eが1500円の価格設定をして再び広告順位は後退します。Xはより高い価格を設定しようとしますが、いつの間にか価格は暴騰しワンクリック1万円となっています。Xは到底競争できないと諦めリスティング広告を辞めることになります。私の体験は大体こんなものです。リスティング広告を辞めるきっかけとなったのは、ある月の広告費が60万~70万円になっていたからです。弁護士1人事務員1人の零細事務所としては無茶苦茶な広告費です。

私はリスティング広告に全く縁が無いので上記記述には驚きました。試しに「久留米*弁護士」で検索すると久留米以外の法律事務所も多数出てきます。広告と表示されているものもありますが普通の検索結果にも広告料が掛かっているんですね!「検索は1頁目に表示されないと意味が無い」と聞いたこともあります。広告解禁により弁護士の芸者化が進んでいるのは止めようがありませんけれど「なんか凄い世界になってきているなあ」と私は感じますね(涙)。

易者

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