5者のコラム 「5者」Vol.107

標準化コンテナと思考リズム

「Gigazine」に以下の記述があります。

コンテナの輸送は単に大型船で港から港へ運べばいいというものではなく、荷物を詰め込んだコンテナを輸送船の停泊している主要港まで運ぶトラック・主要港から各地の港まで輸送するフィーダー船さらに港でコンテナの上げ下ろしを行うクレーンの運転士・税関検査官・コンテナの鉄道輸送があるなら鉄道関係者…と多くの人が関わるとても複雑なプロセスがあります。しかしコンテナが持つ均一性により、作業はスムーズに行えるようになっています。トラックや列車は国際規格のコンテナを輸送できるように設計されており、クレーンも同サイズのコンテナを素早く上げ下ろしできるように作られています。こうした積み重ねの結果、例えば中国の工場で作られた衣類がヨーロッパの顧客の手元に届くまでの時間は35日程度で、シャツ1枚あたりの輸送コストもわずか1セント(約1.2円)以下に抑えられています。(略)コンテナの標準規格化を行ったのは連邦海事局で、1961年に10・20・30・40フィートコンテナを使用する船に連邦補助金が出されるようになりました。その数年後に国際標準化機構(ISO)がコンテナの設計を標準化したことで、対応するクレーンを導入すればどの港でも貨物の上げ下ろしが可能になったとのことです。

このコラムは同様の発想で作られています。コンテナの大きさは一緒。決められたスペースの中に色んなものを詰め込んでいます(内容は目次を参照)。コンテナのおかげで作業はスムーズに行えます。1つのテーマを可能な限り1回で論じきれるように思考を整理しています。長く深く書くべきテーマの場合は何度かに論じ分けることで思考リズムを一定に保っています。トラックや列車は国際規格コンテナを基準にスムーズに輸送できるよう設計されていますが、私も、この規格に合わせて文章を設計するようにしています。コンテナは、いったん慣れてしまえば、とても便利なものです。

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