5者のコラム 「医者」Vol.42

人格障害者への対処

人格障害者につき日弁連業務妨害委員会が記しています(日弁連委員会ニュース)。

1 DSM-4B群・反社会性パーソナリティ障害:人生経験上、暴力で問題を解決した成功体験で身につけた行動パターン。対策:余計なことは言わない。見下した表現や上から目線を回避。早めに警察に相談する・面談禁止仮処分などを考慮する。
2 自己愛性パーソナリティ障害:自分は偉大な存在だと思い称賛や好意や厚遇を得たいと熱望。ウソをついても自分は許されると思っている。対策:ウソを見抜く力を養う。
3 DSM-4A群・妄想パーソナリティ障害:弁護士が解釈の余地を残す説明をした際、都合よく拡大解釈したり揚げ足取りの解釈をする。対策:受任事件以外は別件になることを明瞭に説明しておく。契約書作成時は委任事項を明確に。

同委員会の総括は以下のとおりです(若干省略)。
1 転職癖があったり依存しつつ暴力を振るうタイプは失うモノがないので特に危険。
2 彼らの言動に腹が立っても侮辱したり矜持を傷つける非難をしてはいけない。
3 事件は業務時間内外を問わず発生している。セキュリティ対策を導入。
4 最後は時間が解決する他ないと割り切る。
 人格障害者が本当に危険なのは家事事件です。上記提言を踏まえた各弁護士の工夫が必要ですけど限界があります。事務所の対策としてセキュリティを向上させるしかないのでしょうか。

易者

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