2021年8月10日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 特別縁故者への財産分与 財産管理事件のうち不在者財産管理人の他に用いられるのが相続財産管理人です。民法は「相続人のあることが明らかでないときは相続財産は法人とする。」と定めます(951条)。法人はこれを管理する誰かがいないと権利義務関係を処理す […]
2021年7月14日 / 最終更新日 : 2024年4月18日 webmaster 不在者財産管理人の選任申立 財産管理事件は裁判所の関与下で他人の財産全体を静的に管理する業務であり「不在者財産管理人」と「相続財産管理人」が主な類型です。不在者は「従来の住所又は居所を去って容易に帰来する見込みのない者」を言います(民法25条1項) […]
2021年5月14日 / 最終更新日 : 2022年9月30日 webmaster 不当な給与差押への対処 ある日「給与の差押えを受けた」という相談を受けました。執行裁判所から本人に送付されている書類を見ると「債務名義」は20年以上前の欠席判決でした。直ぐに受任し請求異議訴訟の提起と強制執行停止の申立を行いました。 (請求異議 […]
2021年3月3日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 相続分無きことの証明書 昔、不動産登記実務において「相続分無きことの証明書」という便法が用いられていました。相続で主に司法書士が用いていた手法です。「私は被相続人から生前既に財産の贈与を受けているので相続分が無いことを証明します」の如き書面に不 […]
2020年11月9日 / 最終更新日 : 2024年5月21日 webmaster 事業賠償責任保険における損壊概念 多くの製造企業において事業賠償責任保険が締結されています。この保険商品は以前から販売されていましたが「製造物責任法」が施行されて以降は更に重要性が増しています。近時、事業賠償責任保険における「損壊」概念の解釈適用において […]
2020年9月18日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster クレーン車追突事故における過失相殺 原付バイクで低速走行していた学生がクレーン車から追突されて即死する悲惨な事故による損害賠償請求訴訟を受任したことがあります。刑事事件としては「クレーン車からバイクの走行状況が見えなかった」との被疑者の言い分について「合理 […]
2020年8月26日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 身分行為における追認 「婚姻無効確認請求訴訟における主張立証責任」の事案(2019/12/11)は控訴されたため舞台は福岡高裁に移りました。控訴審で相手方は「追認」の主張を追加。これに対抗し当職が作成した準備書面です(北九州の諸隈弁護士との共 […]
2020年7月16日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 貸金債権と消滅時効 貸金請求訴訟でよく争点になるのが消滅時効の成否です。この点について原告側代理人が明確な誤解を示していたことがあったので被告側で要件事実の議論をしたことがあります。 1 請求原因 貸金請求訴訟は請求原因として弁済期の定 […]
2020年4月15日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 高速道路上の人身事故 高速道路に「人」が存在することは想定されていないので人身事故(生身の人が車両から撥ねられる事故)が発生することは通常ありません。しかし車の故障により車外に出た人が後続車両から撥ねられる事態はあり得ます。以下に挙げるのは高 […]
2020年2月12日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 民法改正による典型契約の変化 民法(財産法)は明治29年に制定されて以降、部分的手直しはあったものの抜本的改正は行われませんでした。条文と社会変化の「すきま」(@四宮和夫)は判例が埋めてきました。その結果として六法全書を見ても規範内容を知ることができ […]
2019年12月11日 / 最終更新日 : 2024年5月5日 webmaster 婚姻無効確認請求訴訟の主張立証責任 婚姻無効確認請求訴訟において「婚姻の成立」は原告・被告どちらに主張立証責任があるのでしょうか?原告が「不成立」を主張立証すべきなのか?被告が「成立」を主張立証しなければならないのか?当職が原告訴訟代理人として出した書面を […]
2019年11月20日 / 最終更新日 : 2024年2月26日 webmaster 交通専門部の問題意識 交通事故賠償に関しては「赤い本」「青い本」なるマニュアルがあり裁判所はこの基準を意識して判決を書いています。「赤い本」には下巻があり東京地裁民事27部(交通事故専門部)裁判官の講演録が載せられています。裁判官が最も頭を […]