2022年11月21日 / 最終更新日 : 2024年10月2日 webmaster 昔の法律実務 手続の電子化に邁進している現在の若手法曹からは昔(約30年前)の法律実務が極めて非合理的なものと見えることでしょう。思いつくままピックアップしてみます。 1 民法(親族法以外)刑法・商法・民訴法が漢字カナ交じり文だった。 […]
2022年9月14日 / 最終更新日 : 2023年3月1日 webmaster 給与差押の取消申立 民事執行は既に期限が到来している債権に関して為されるのが原則ですが扶養義務等にかかる定期金債権(養育費)で執行する場合、民事執行法151条の2第1項により期限が到来していない債権についても予備的な(将来にわたる)差押が認 […]
2022年7月1日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 懲戒事由としての侮辱 ネット社会の進展により「侮辱」的表現の当否が問題になる場面が増えました。弁護士の場合、私的な場における表現であっても「品位を害する」として懲戒請求の対象となることがあり得ます。以下は某弁護士への懲戒請求が認容された事案の […]
2022年4月4日 / 最終更新日 : 2025年2月27日 webmaster 介護施設における誤嚥事故 介護施設の事故で多いのは転倒と誤嚥です(「介護事故の研修会」参照)。以下に挙げるのは筑後地区の某高齢者介護施設で発生した「誤嚥による死亡事故」に関する訴訟で述べた「救命可能性」に関する原告側準備書面の一部です。 第1 一 […]
2022年2月25日 / 最終更新日 : 2022年12月16日 webmaster 弁護士会ADR3 久しぶりに福岡県弁護士会紛争解決センターあっせん人を引き受けました。第2回期日で和解を成立させることが出来たので報告書をまとめました。 第1回期日まで 2021年10月1日、筑後の弁護士会事務局から、9月に申立が為された […]
2021年12月24日 / 最終更新日 : 2024年8月10日 webmaster 名義預金の扱い 親族間において「実体と異なる名義だけの預金」が作られることが良くあります。多いのは「子の名義で親が預金する」場合です。名義預金であることに共通認識があれば良いのですが、名義人が実質的に「自分のもの」と主張すれば紛争になり […]
2021年10月18日 / 最終更新日 : 2023年5月19日 webmaster 将来の給付の訴え 民事訴訟は過去の事実に法をあてはめて現在の権利義務を認識するものですから、原則として既に発生している請求権の給付を求める形式になります。が、未だ履行すべき状態にないのに給付判決を取得することを求める訴訟類型があり「将来の […]
2021年8月10日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 特別縁故者への財産分与 財産管理事件のうち不在者財産管理人の他に用いられるのが相続財産管理人です。民法は「相続人のあることが明らかでないときは相続財産は法人とする。」と定めます(951条)。法人はこれを管理する誰かがいないと権利義務関係を処理す […]
2021年7月14日 / 最終更新日 : 2024年4月18日 webmaster 不在者財産管理人の選任申立 財産管理事件は裁判所の関与下で他人の財産全体を静的に管理する業務であり「不在者財産管理人」と「相続財産管理人」が主な類型です。不在者は「従来の住所又は居所を去って容易に帰来する見込みのない者」を言います(民法25条1項) […]
2021年5月14日 / 最終更新日 : 2022年9月30日 webmaster 不当な給与差押への対処 ある日「給与の差押えを受けた」という相談を受けました。執行裁判所から本人に送付されている書類を見ると「債務名義」は20年以上前の欠席判決でした。直ぐに受任し請求異議訴訟の提起と強制執行停止の申立を行いました。 (請求異議 […]
2021年3月3日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 相続分無きことの証明書 昔、不動産登記実務において「相続分無きことの証明書」という便法が用いられていました。相続で主に司法書士が用いていた手法です。「私は被相続人から生前既に財産の贈与を受けているので相続分が無いことを証明します」の如き書面に不 […]
2020年11月9日 / 最終更新日 : 2024年5月21日 webmaster 事業賠償責任保険における損壊概念 多くの製造企業において事業賠償責任保険が締結されています。この保険商品は以前から販売されていましたが「製造物責任法」が施行されて以降は更に重要性が増しています。近時、事業賠償責任保険における「損壊」概念の解釈適用において […]