2010年1月22日 / 最終更新日 : 2023年1月11日 webmaster 易者 「物理」と「物語」の調和 五木寛之氏は「元気」(幻冬舎文庫)においてこう述べます。 この世のことはすべて「物理」か「物語」のどちらかであると私は思う。「物理」は証明できなければならない。そして「物語」は共感されなければならない。その両方が大切なの […]
2009年12月19日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 易者 極楽の中の地獄 メディアワークス「もう家には帰らない・さようなら日本一醜い親への手紙」(主婦の友社)には以下のような投稿が満ちています(句読点は若干補正)。 1 あなたたちは私に恵まれた生活を与えているつもりです。しかし、私には地獄です […]
2009年11月25日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 易者 不浄なモノと大金・尊敬性と被差別性 多くの映画賞に輝いた「おくりびと」(滝田洋二郎監督)は日本人の死生観を内外に知らしめた秀作です。本木雅弘氏はもちろん脇を固めるベテラン俳優陣の演技も絶妙で日本映画の可能性を感じさせる作品でした。伊丹十三監督が「お葬式」で […]
2009年10月6日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 易者 占いと法律業務のビジネスモデル 露木まさひろ「占い師!」(筑摩書房)に以下の記述があります(316頁)。 戦後の「第2次近代化」のなかで日本はビジネス優先の色合いを濃くしていった。ムラに出没した流浪の占い師や都市の片隅で光明を灯す占い師といった「異 […]
2009年8月25日 / 最終更新日 : 2023年12月17日 webmaster 易者 薬物による認識作用の変容 オルダス・ハクスリー(1894-1963)が書いた「すばらしい新世界」(1932年)はジョージオーウェル「1984」と並ぶ逆ユートピア小説として著名な作品です。 ハクスリーは1960年代にある種の青年たちのアイドル的存 […]
2009年7月24日 / 最終更新日 : 2023年12月17日 webmaster 易者 南無地獄大菩薩・地獄の中の極楽 名僧・白隠(1685-1768)は500年不出の大禅匠(紀野一義「名僧列伝(二)」講談社学術文庫236頁)。臨済宗の寺で座禅する際は白隠禅師の「座禅和讃」を唱えます。 衆生本来仏なり・水と氷の如くにて・水を離れて氷なく衆 […]
2009年7月3日 / 最終更新日 : 2023年12月17日 webmaster 易者 事件番号の管理 小松英雄氏は「いろは歌・日本語史へのいざない」(講談社学術文庫)にて仮名字母表の役割は五十音図ではなく伝統的に「いろは」歌が担ってきたと述べます(18頁)。 色は匂へど 散りぬるを 我が世 誰そ常ならむ 有為の奥山 今 […]
2009年5月19日 / 最終更新日 : 2023年6月4日 webmaster 易者 晴明神社宮司が語る占い言葉の意味 晴明神社は(従四位のまま死んだ)安倍晴明の没後2年して邸跡を一条天皇が神として祀ったものです(露木まさひろ「占い師」ちくま文庫275頁)。氏子により再建整備されたのは明治時代、人生相談に乗りだしたのは明治末年(近代第1次 […]
2009年4月8日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 易者 「対」科学としての易者の意義 五木寛之氏は「気の発見」(幻冬舎文庫)においてこう述べます(5頁)。 「気」というものの存在について私は余り真剣に考えたことがない。いまでもそうである。しかし、見えないから「気」は存在しないなどと考えたことは一度もなかっ […]
2009年3月8日 / 最終更新日 : 2023年10月18日 webmaster 易者 衝突の避け方・否定の仕方 織田佳臨氏は「占い師が教える心をつかむ会話術」(グラフ社)でこう述べます。 1 衝突の避け方:立場的にはこちらが折れなければならないのに折れるわけにはいかないとき、言いにくくても反論しなければならないとき、耳の痛い話を […]
2009年1月21日 / 最終更新日 : 2023年10月19日 webmaster 易者 尊属故の受難・受難故の尊属 「日猶同祖論」とは日本人とユダヤ人が同じ先祖を持つという見解。明治から大正にかけ注目を引きキ欧米列強と対峙する思想的基盤になりました。 内田樹先生はこう述べます(内田樹「私家版・ユダヤ文化論」文春新書)。 日猶同祖論の […]
2008年11月29日 / 最終更新日 : 2023年9月2日 webmaster 易者 地獄と極楽 江戸時代、立山連峰は聖域でした。長い坂道を登り室堂平に至ったとき眼前に広がる大パノラマに対し多くの者が神仏への感謝の念を抱きました。明治維新期の廃仏毀釈により神仏習合に立脚する立山信仰は弾圧され、特異な儀式や全国布教はな […]