2018年6月27日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 「坊ちゃん」の物語論的構造 昨夜は「坊っちゃん」を拝見。二宮和也の上手さはさすがだが、素晴らしかったのは宮本信子演じる清である。「坊っちゃん」は不思議な小説だ。松山で実直な新人教師が大暴れする物語のように表面的には読めるけれども全体を通して読むと作 […]
2018年5月25日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 適正の壁と生活の壁 前田司郎「口から入って尻から出るならば口から出る言葉は」(晶文社)はこう述べます。 演劇をやっていると幾つかの壁が見えてくる。代表的なのはまず才能の壁。これを超えないとっと言うか、才能が無いといくらやっても絶対駄目である […]
2018年5月16日 / 最終更新日 : 2022年10月15日 webmaster 役者 アメリカの古典的弁護士像 アメリカの古典的弁護士像は依頼者以上の支配と責任を持って臨み適切な解決を示すもの。かかる権威的弁護士は次の手法で依頼者を操作します(菅原郁夫他編「実践法律相談」東京大学出版会)。 ①弁護士は自分の不得意な領域の問題や法が […]
2018年4月20日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 政治的対立を和解させる立役者 ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体の発足以前、ドイツとフランスの仲の悪さは現在の日中関係より激しいものでした。領土紛争が両国間に穿たれた楔でした。このような中でヨーロッパ石炭鉄鋼共同体を成立させる立役者となったのがジャン・モネ。モ […]
2018年3月13日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 依頼者の主観・客観的な法規範 神戸尚子氏は演技のアプローチ方法に関し次のように述べています。 内的アプローチとは主に脚本の「理解・解釈」の段階で行なわれる。演じる役の性格や育った環境などを詳細に分析し過去の記憶や想像力を用いて演じる役の感情に到達 […]
2018年2月5日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 役者 役者の個性を表現するための技術 新井一「シナリオの基礎技術」(ダビッド社)に次の記述。 小説は地の文とセリフから成立し、演劇台本はセリフとト書から成立しています。つまり小説では地の文があるために主観的に物語をすすめることができます。「彼は彼女に恋を打ち […]
2017年12月27日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 役者 演出家による戯曲の解釈 2016年5月17日美輪明宏演出主演「毛皮のマリー」を観劇しました(福岡市民会館)。1967(昭和42)年に初演された寺山修司の名作演劇です。 この「毛皮のマリー」の上演史を概説します。(上演年・演出者・劇場・評判)。 […]
2017年11月24日 / 最終更新日 : 2022年10月1日 webmaster 役者 映画の感想2題 映画「FOUJITA」(小栗康平監督)を観る。1920年代パリ(エコール・ド・パリの寵児となった藤田)と1940年代日本(軍部の要請で戦争協力画を描いた藤田)。時代に過剰適応した故時代の反撃を受けることになった天才の苦 […]
2017年10月20日 / 最終更新日 : 2024年10月14日 webmaster 役者 家出をする少年がその母に捧げる歌 初めて買ったLPレコード(死語?)が小椋桂「遠ざかる風景」。高校1年生のとき新聞配達の給与を貯めたお金で買った。当時、小椋さんは「俺たちの旅」(中村雅俊)や「シクラメンの香り」(布施明)などで注目されていたが、本人は現役 […]
2017年9月13日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 役者 苦難を共にする若手弁護士の船出を祝福する 若手弁護士は、先輩弁護士(ボス)の事務所に所属し、勤務弁護士(イソ弁)として給与をもらいながら、数年間は弁護士としてのイロハを学ぶ修行をするのが普通です。その数年間で事務所開設の資金を蓄え、晴れて自分の事務所を構えること […]
2017年8月7日 / 最終更新日 : 2024年6月18日 webmaster 役者 狂言回しとしての弁護士 「真田丸」で長澤まさみ演じる「きり」という人物の存在意義が最初は判らなかった。1人だけ口調が軽くてミスキャストではないかとも思った。ある程度物語が進行して初めて「きり」が狂言回し(観客に物語を理解させるために登場する者・ […]
2017年6月30日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 役者 虚構と現実の交錯 2016年9月11日に映画「シン・ゴジラ」と「君の名は。」を拝見しました。前評判を裏切らない素晴らしい作品でしたので、フェイスブック上に次の感想文をあげました。 15年前のこの日の夜、私はテレビの前に釘付けになった。実況 […]