久留米版徒然草 Vol.3

蟹?もしやキャンサー?

ある日、左腕に少し黒ずんだ小さい異変が生じているのに気付いた。触ると蟹の甲羅のようなゴツゴツした感じがあった。「蟹?もしや?キャンサー(癌)?」背中に冷たいものが走るのを感じた。翌日、私は皮膚科に出向いた。待ち時間は長く感じられた。診察室に呼ばれて医師に左腕を見せた。医師の目はカッと見開かれた。「こ?これは!」医師は拡大鏡を目にあてて熱心に患部を観察するとともに触診した。確信を抱いた医師は断言「判りました」。不安な気持ちで医師の話を聞いた。医師「これは・・・」私「はい?」医師「・・・加齢性のイボです。」私「・・・え?」。医師は綿棒に極低温の液体窒素をつけて患部に押し当てた。数日後イボは何時のまにか消失してしまった。

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