久留米版徒然草 Vol.356

環境への順応

「進化論」でよく問題になりますが、環境に順応しすぎると、環境が変化したときに生き残れなくなります。なので「環境に適応できない部分」を残しておくことは大事な意味があります。

人間は、自分が置かれている環境にうまく適応している限りで、その環境の本質を理解することが出来ない。(阿部謹也:一橋大学・西洋中世史)

進化論を「弱肉強食」と理解するのは間違いです。生き残った種は強いから生き残ったのではなく「環境不適応だった部分が世界環境の変化で適応になった」がために「偶然生き残った」だけです。中井久夫先生は「現在の環境への不適応」という文脈で統合失調症を捉えておられます。創造的な仕事をしている方々にも妥当する位置づけです。主観的には辛い状態なので「ビョーキ万歳」とは到底言えませんけど「環境不適応のポジティブな位置づけ」も必要ですね。

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