久留米版徒然草 Vol.354
本物?ニセモノ?
マルセ太郎が演じる猿の物まねは「本物の猿よりも猿らしくてリアル」と評された。コロッケ演じる美川憲一や岩崎宏美は「本物」を越えた。優れた演劇や映画は「フィクション」なのに「これこそ人生の真実を表現している」と感じさせられる。逆に「本物」といわれているものが単なる蜃気楼であったことに気付かされて驚くことも多い。「複製技術時代」の現代社会では本物しか有していないアウラが逆に疑わしくなっていたりする(@ベンヤミン)。そんな「本物/複製」の二項対立図式を越えたところに現代版「リアルの行方」があるのではなかろうか?
(久留米市美術館『リアル(写実)のゆくえ』展2023/2/11~4/2の感想)

