久留米版徒然草 Vol.18

自分が何処にいるのか

宮崎駿さんは「自分が何処にいるのかを知るための読書」という位置づけをしている。自分を知るために宮崎駿さんが推す一冊が「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎)なのかな?

学生時代に本を読まないのは勝手だけど、そのつけは全部自分が払うんだから。知識や教養は力じゃないと思っているやつはずいぶん増えたけど、結局、無知なものはやっぱり無知ですからね。どんなに気が良くて、どんなに一生懸命でも「ものを知らない」というのは自分が何処にいるのかを知らないことですから。(宮崎駿)

映画「君たちはどう生きるか」の中身は原著とほとんど関係が無いように思える。「風たちぬ」もそうであった(あれは堀越二郎の物語)。こういう「題名の本歌取り」は宮崎アニメにとって良いことなのか?悪いことなのか?私見では損をしている部分が大きい感じを受けます。*英語圏では『The Boy and the Heron』(訳:少年と青サギ)という題名で公開される。このほうが良い。

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