2017年4月12日 / 最終更新日 : 2023年11月13日 webmaster 学者 類型→個体への注目→他の類型 田口茂「現象学という思考」(筑摩選書)に以下の記述があります。 ほとんどの場合、われわれは対象が持っている一般的特徴や機能しか観ていないのでありそれが我々の予想通りである場合ますますこの傾向は強まる。(略)他方、ある対象 […]
2017年3月3日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 学者 第三者委員会の判断の当否 47NEWS編集部佐々木央氏は将棋界を激震させた三浦九段に対するソフト指し疑惑事件を巡る将棋連盟第三者委員会の判断に関しこう述べます。 第三者委は処分の妥当性の判断基準として①処分の必要性の有無・程度②緊急性③内容の相当 […]
2017年1月30日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 学者 華族制度と憲法 戦前の日本には華族という制度がありました。華族には公家華族・大名(武家)華族・勲功華族があり、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の序列がありました。天皇制秩序の中で上流社会を位置づける制度です。明治2年時点では427家でしたが […]
2016年12月21日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 学者 議論と経験の関係 ミル「自由論」に次の記述があります。 人は議論と経験とによって自らの誤りを正すことが出来る。経験のみでは充分ではない。経験をいかに解釈すべきかを明らかにするためには議論がなくてはならない。誤った意見や実行は徐々に事実と論 […]
2016年11月21日 / 最終更新日 : 2023年10月28日 webmaster 学者 体系的な読書・小説が読めなくなる職業病 目次の重要性に気づかされたのは司法試験の受験時である。全体構成を頭に入れて当該論点が全体の何処に位置づけられているのかを確認しないと法律の本は「読む」ことが出来ないということが判ったからだ。使う体系書の全てに目次を縮小コ […]
2016年10月7日 / 最終更新日 : 2024年1月14日 webmaster 学者 弁護士会における立ち位置 私は筑後の弁護士会に5年ぶりに入った新人でした。当時は未だ「司法過疎」(司法改革における弁護士大増員の正当化根拠)が叫ばれており、周囲から大歓迎をされました。私は先輩弁護士の事務所に勤務弁護士(イソ弁)として入所しました […]
2016年9月5日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 学者 自らの存立根拠を否定する思想を拡げる 江戸時代思想史で特筆すべきは水戸学。この水戸学の特徴は次の3点。 1 神功皇后の女帝論否定(直ちに応神天皇に移行させ本紀から除外)。 2 大友皇子の天皇即位を肯定(天武天皇の即位方法に消極的評価)。 3 南朝正閏論(後 […]
2016年7月27日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 学者 ダメな手が判ること 羽生さんが将棋が強くなるヒントを語っています。-羽生さんは常識にとらわれない新しい手をたくさん生み出してこられました。経験というのは、そういった新しい発想の邪魔になることもあるのかと思ったのですが。(羽生)もちろんそうで […]
2016年6月22日 / 最終更新日 : 2023年11月13日 webmaster 学者 田舎人的皮膚感覚と都会人的知識論理 私は福岡県南の田舎町の出身です。職人の息子です。生育環境により身体に染みついた感覚は生涯消すことが出来ないものです。他方、私は東京で学生時を過ごし学者になることを夢見たこともある人間です。それなりに長い時間を掛けて蓄積し […]
2016年5月18日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 学者 古典を思考の中に取り込む 斎藤孝教授は「古典力」なる概念を名著を自分の古典として日々の生活や思考に生かす力のことと定義されています。(「古典力」岩波新書・はじめにⅲ) 世界中で教養の基本とされているものを知らないのでは教養の程度だけでなく人格 […]
2016年4月11日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 学者 軽率に大学に行ってはいけない 漫画家の江川達也さんがネット上でこう述べています。 軽率に大学に行ってはいけない。中学の先生は普通科に進めと言うが軽率に普通科に行ってはいけない。高校の先生は大学に行けと言うが軽率に大学に行ってはいけない。ローンを組んで […]
2016年3月7日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 学者 環境変化の強迫的な慌ただしさ 野矢茂樹教授は「哲学者のいる風景」でこう述べます。(西日本新聞) いま東大は変わろうとしている。それ自体は悪いことではない。だが、なんだろう、この強迫的な慌ただしさは。(略)私はふと人類の罪に思いを馳せる。人間は自然 […]