2007年9月3日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 芸者 一見さんから脱皮する方法 相良恭子氏は「京都花街・歴史を作った奥座敷」(NHK出版)で「何故京都の花街は一見さんお断りなのか」なる問いに回答しています。1客がどんな人か判らないと気の利いたおもてなしが出来ない(お茶屋は時間を掛けて信頼関係を深め長 […]
2007年7月17日 / 最終更新日 : 2024年3月19日 webmaster 芸者 商品社会と人気風俗嬢ランキング ドイツの評論家ベンヤミンは「パサージュ論」でこう述べています。 売春の最強の魅力の1つは大都市があって初めて生じる。それは群衆の中で、そして群衆によって生まれる効果である。(略)ついでに言えば、金で買えると言うことそのも […]
2007年6月5日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 芸者 欲望の表明方法と和解リスク 山崎武也氏は「お金の使い方で判る大人の品格」(知的生き方文庫)でこう述べています。 親しくしている目上の人の尽力によって大きな経済的利益を手に入れた人がいる。どのようにお礼をしたらよいかに迷い、考えあぐねた結果、当の本人 […]
2007年4月18日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 芸者 花街が消滅した理由 明治以降、我が国には500カ所以上も花街(京都では「かがい」という)がありました(加藤政洋「花街・異空間の都市史」朝日新聞社)。花街が消滅した理由を加藤氏はこう述べます。 ①大衆消費社会の成立とともにインスタントな娯楽快 […]
2007年3月13日 / 最終更新日 : 2023年2月7日 webmaster 芸者 お金を頂くことによる距離感 遊里における玉代は「太夫75匁、品川10匁、飯盛り女200文から500文なら上々、よたか24文、船饅頭は32文」などの金銭勘定があり(中野栄三「遊女の生活」雄山閣208頁)しかも実際の遊びとなると、おごりの飲食代・茶屋旅 […]
2007年2月22日 / 最終更新日 : 2023年2月7日 webmaster 芸者 教育環境浄化の思想 浪人した時、私は八女から福岡の水城学園まで1年通学しました。6時前に家を出てバイクで久留米に来ます。西鉄電車に乗り天神で降ります。親不孝通りを歩き水城まで通うのです。小学生の頃から高校生の頃まで新聞配達をしていたので早起 […]
2007年1月29日 / 最終更新日 : 2023年10月18日 webmaster 芸者 社会の共有の存在たる性格 昭和30年代のテレビジョン普及と新幹線開通まで日本の西と東では文化精神面は全く異なっていました。関東大震災以前まで遡れば尚更で花柳界のあり方も全く異なっていたのです(岩下尚史「芸者論」雄山閣120頁)。昭和33年以前の関 […]
2006年12月28日 / 最終更新日 : 2023年2月7日 webmaster 芸者 生気を与える存在 「白拍子」(しらびょうし)なる芸能は元来男性が演じるものでしたが、やがて烏帽子水千に太刀の姿で登場したアソビメたちの真似るところとなり、これを演じるアソビメを白拍子と呼ぶようになりました。やがて白拍子は音楽や舞いを用いて […]
2006年11月25日 / 最終更新日 : 2022年12月20日 webmaster 芸者 欲望実現のルール 江戸時代の遊郭は単なる性欲発散の場所ではありません。遊郭には厳格なルールがあり遊びを行うためには、それなりの文化的素養と出費を必要としました(中野栄三「遊女の生活」雄山閣)。遊郭とは高度な知的エンターテイメントの場であり […]
2006年10月8日 / 最終更新日 : 2023年11月7日 webmaster 芸者 あるときは正義の味方・あるときは悪魔の手先 江戸時代の遊郭として江戸の吉原・京都の島原が著名です。同じくらいの重要性を有していたのが長崎の丸山です。丸山は寛永19年(1642年)に市内に散在した遊郭を1カ所に集めたことから始まります。井原西鶴は「長崎に丸山という所 […]