2013年9月2日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 医者 信頼と責任 私は昨年フェイスブック上に次の書き込みをしました。薬師如来は日本以外ではほとんど崇められた形跡がない。インドには作例がないと言いチベットでも中国でもほとんど信仰された形跡がないと言う。ところが日本では国宝又は重要文化財に […]
2013年7月22日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 医者 「病い」「疾患」「病気」 岩瀬純一氏は「司法臨床へのまなざし」(日本加除出版)でこう述べています。 彼(アーサー・クライマン)によれば、病い(illness)とは身体的な過程をモニターし続ける生きた経験であり、疾患(disease)とは治療者が病 […]
2013年7月8日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 医者 強制の図式 富田伸先生はJ・ハーマンが来日したとき講演を聴きに行かれたそうです。この講演でハーマンが強調したのは政治的拷問の方法をまとめた「強制の図式」です。 1 暴力または威嚇を与える。大切なことは相手に恐怖心を植え付けることであ […]
2013年5月13日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 医者 リーガルマインドの起動 尾藤誠司医師はこう述べます(「『医師アタマ』との付き合い方」中公新書ラクレ)。 医師アタマは私も含めた医療に携わる全ての医師が、さらには、おそらく薬剤師や看護師など医療に深く関わる専門職がある程度持っている思考回路で […]
2013年4月19日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 医者 疫学的推論と因果関係 津田敏秀氏は「医学と仮説」(岩波科学ライブラリー184)でこう述べます(82頁)。 ある期間において、ある個人に生じたある暴露が、後にその人にある病気を引き起こしていることを想定し、この人にこの2つの出来事が起こった場合 […]
2013年3月13日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 医者 産科補償制度の現状 私は医者51(11/10/5)において産科医療補償制度に触れました。この制度の現状について「けんりほうニュース」はこう述べています(12/2/20)。 1 補償対象 分娩により次の基準を満たす状態で出生した児 ① 出生 […]
2013年1月25日 / 最終更新日 : 2022年10月4日 webmaster 医者 現在の日中間の関係 「ヤマアラシのジレンマ」という話を学生の頃に読んで妙に納得したことがあります(精神科医・小此木敬吾教授の本だったと記憶します)。「ある冬の日、2匹のヤマアラシは寒さをしのぐために体を寄せあって温めあおうとする。しかし体 […]
2012年12月12日 / 最終更新日 : 2022年10月4日 webmaster 医者 労働者の精神的不調への対処 <事案>某会社(Y)の従業員(X)は加害者集団から嫌がらせを受けているという理由で有給休暇を取得し出勤しなくなった。Xのいう嫌がらせとはメイド喫茶のウエイトレスとの間でトラブルになり約3年間にわたり加害者集団が雇った者か […]
2012年11月26日 / 最終更新日 : 2023年12月20日 webmaster 医者 患者さんを待たせること 精神科医富田伸先生がこう書いておられます。 僕は人を待たせることがあまり好きではない。最近でこそずいぶんと楽にはなってきたが、事情により約束の時間に遅れたりすると不安と焦燥でいっぱいになる。そのことに比べると待つ方が随分 […]
2012年10月15日 / 最終更新日 : 2023年12月20日 webmaster 医者 森と平野のメタファー フェイスブック上における精神科医・富田先生との対話。 T (明治神宮の森の写真を示しながら)中井久夫先生はたしか「優れた精神療法家は森と平野との境界に生まれる」と述べています(「治療文化論・精神医学的再構築の試み」)。「 […]
2012年9月10日 / 最終更新日 : 2023年12月20日 webmaster 医者 インスリン新発見物語り 矢沢サイエンスオフィス「薬は体に何をするか」(技術評論社)に以下の記述があります。 この年、トロント大学で医学を修めたバンディングはトロント近郊の町ロンドンで整形外科医院を開業しました。しかし医院はさっぱり流行らずフ […]
2012年7月25日 / 最終更新日 : 2022年10月5日 webmaster 医者 アプローチの仕方 A 医者と弁護士はアプローチの仕方が違うね。医者は王道を行く科学者だが、弁護士はよく言えば世事にこなれた賢者、悪く言えば口達者のお節介だなあ。 B 医者は学者(研究者)じゃない、まして科学者じゃないとしみじみ思う今日この […]