2022年1月24日 / 最終更新日 : 2022年10月13日 webmaster 医者 身体的な病気・精神的な病気・社会的な病気 阿部公彦「100分で名著・夏目漱石スペシャル」に次の記述があります。 次に挙げるのは鏡子夫人が夫婦げんかを巡ってふともらした追想の部分です。これを読んだとき、本当にたいした人だなあと私は思いました。「こうなってくるとい […]
2021年12月15日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 母的態度と父的態度 弁護士業務における「デタッチメント」とは受任した事件から一定の距離をとり、冷静で・科学者的なまなざしで、それは何か・なぜ起きたか・どう対処するかについて徹底的に知性的に語る構えのこと(要件事実に徹した立場)です。「コミッ […]
2021年11月5日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 師匠の模倣と超越 熊倉伸宏「面接法2」(新興医学出版社)の記述。 模倣とは、その時のあなたの関心があった地点を示す仮説的な臨床の座標軸、否、原点でしかない。実際には模倣した技法はケースと出会うことで変化する。つまり臨床家はケースと出会うこ […]
2021年10月4日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 「判る」と「判らない」 土居健郎「新訂・方法としての面接」(医学書院)に以下の記述があります(27頁以下)。 我々が初めて経験する事柄について、したがって馴染みがないはずのものについて「わかる」とか「わからない」というのは何故であろうか?初めて […]
2021年8月27日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 医学(法学)の光と影 酒井シヅ「病が語る日本史」(講談社学術文庫)に以下の記述があります。 これまでの病気の歴史は医学の力で病気を克服してきた方に目を向けてきたが、本書は医原病など医学が犯した過ち・医学が置き去りにしてきた病気にも目配りをし […]
2021年7月23日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 ご遺体を前にしたときの厳粛な思い 鳥集徹「医学部」(文春新書)に次の記述があります。 筆者も解剖実習の様子を取材し学生たちに話を聞いたことがある。彼らが口々に言うのは「解剖実習を体験して医師になる自覚が強くなった」「はじめて医学生らしい勉強をして人間とし […]
2021年6月18日 / 最終更新日 : 2024年9月20日 webmaster 医者 ネガティブ・ケイパビリティ 帚木蓬生医師は「ネガティブ・ケイパビリティ」(朝日新聞出版)で述べます。 こうしてみると身の上相談には解決法を見つけようにも見つからない、手のつけどころの無い悩みが多く含まれています。主治医の私としてはこの宙ぶらりんの状 […]
2021年5月10日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 「他人ごとの事件」との関わり 中条省平「100分で名著・ペスト」(NHK)に次の記述。 もともと他人ごとの事件として、このペスト騒ぎを、たまたま取材に来ただけの記者ランベールにとって、この町は本来自分とはなんの関係もなかった訳ですが、その場で自分に […]
2021年4月5日 / 最終更新日 : 2023年2月11日 webmaster 医者 何が普通の医療か? 子どもの頃いつも鼻水を垂らしていた。服の袖は鼻水を拭うためテカテカ。原因はアデノイド(鼻奥の部位)肥大だった(これが慢性の副鼻腔炎を招いていた)。小学3年生のときに八女市の耳鼻科医院で切除手術を受けた。以後鼻水が垂れ流し […]
2021年2月26日 / 最終更新日 : 2022年10月12日 webmaster 医者 真実と和解の関係 河合隼雄「こころの処方箋」(新潮文庫)の記述。 一般の人は「人の心が直ぐ判る」と思っておられるが、人の心がいかに判らないかということを「確信を持って」知っているところが専門家の特徴であるなどと言ったりする。私は新しく相 […]
2021年1月22日 / 最終更新日 : 2022年10月13日 webmaster 医者 スペシャリストか、ジェネラリストか 「スペシャリストか?ジェネラリストか?」という問いがあります。理学療法士の記述を参考に(類推的に)考えてみます。 神経理学療法の専門理学療法士である筆者は神経系疾患をもつ患者を担当する時は自信を持って対応できるし、対応 […]
2020年12月18日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 半月板損傷の治療 2019年3月2日、全身麻酔を伴う内視鏡手術を受けました。病名は「半月板損傷」。前年秋に階段で足を踏み外したとき痛みを覚えたのが発端だったように記憶します。年末には階段を降りるときに苦痛を感じ、年明けには普通に道を歩くに […]