2022年8月5日 / 最終更新日 : 2023年11月13日 webmaster 役者 実存主義から構造主義への転換 別役実さんがインタビューで「孤独とは?」という質問にこう答えています。 60年代の我々のような、少なくとも反体制的な人間の拠り所になっていたのは状況に対する恨み・辛みだったんです。「恨み・辛み」という形で孤独であること […]
2022年7月27日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 子ども的な見方からの脱却 内田樹先生がブログでこう述べています。 外国語を学ぶ目的は、われわれとは違うしかたで世界を分節し、われわれとは違う景色を見ている人たちに想像的に共感することです。われわれとはコスモロジーが違う、価値観・美意識が違う、死生 […]
2022年7月21日 / 最終更新日 : 2022年11月2日 webmaster 医者 他者を攻撃する毒と成熟による甘み 南雲吉則医師は「空腹が人を健康にする」(サンマーク出版)で述べます。 自然界の動物が、コーヒーの実やお茶の葉っぱをどんどん食べたら、その植物は滅んでしまいます。そこで食べると吐き気を催すような毒を持つようになりました […]
2022年7月14日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 5者 記憶の中の自分と対峙する 葉室麟「柚子は九年で」(文春文庫)に以下の記述。 記憶の中にいる小学生の自分に何と呼びかければ良いのだろう。「わたし」と呼ぶには実感がない。肉体も精神も何もかも違ってしまっている。鏡に映る自分は小学生の頃の「わたし」から […]
2022年7月8日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 芸者 雨の中傘をささずに踊る 某FB友の書き込みです。 雨の中、傘をささずに踊る人間が居ても良い。だけど、ずぶ濡れになる覚悟はしなくてはいけない。ずぶ濡れになった後、人に「服を貸して下さい」とお願いして断られても文句を言ってはいけない。しぶきを飛ばし […]
2022年7月4日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 易者 疫学と差別 「ダークツーリズム」を提唱する井出明教授が西日本新聞に次の論考を提供。 経験的に病者を遠ざけることで感染の拡大を防止できることを知っていた人類は防疫の役割を島に負わせることが多かった。現在、感染爆発が起きているイタリアの […]
2022年6月27日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 役者 演技なんてしていないように見える 柄本明「東京の俳優」(集英社)に次の記述があります。 はっきり言って観客は敵である。なぜなら観客は必ず何かを舞台から見つける。そういう目で舞台を見ている。あっ、いま間違った。こっちは良いけど、あっちは下手だなとか。俳優と […]
2022年6月22日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 欲望と良識の関係・哲分補給の意義 鉄は桁違いに採掘可能埋蔵量が多く(約2320億トンと推定されている)安価で強固な素材として不可欠です。生物にとり鉄は必要不可欠な元素でもあります。「モノづくりの原点・科学の世界15鉄の起源」(ニッポンスティールマンスリー […]
2022年6月17日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 医者 主訴・要望・希望 藤野雄次編「そのとき理学療法士はこう考える」(医学書院)の記述。 「主訴(chief complaint)CC」は疾病や障害に関する対象者の主な訴えのことで、現在最も困っていることや苦痛に感じていることを対象者のことばで […]
2022年6月13日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 5者 トラブルから抜け出す一手 羽生善治九段は「上達するヒント」(浅川書房)でこう述べています。 これまでにたくさんの数の将棋の本が出版されてきましたが、それが実際の実戦でどれくらい役に立っているのかと思っていました。本に書かれているのは美しく技が決ま […]
2022年6月8日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 芸者 サービス業である・サービス業でない 北条かや「キャバ嬢の社会学」(星海社新書)の記述。 彼によれば接客で大切なのは客を「人としてみる」一方で「客として割り切る」こと。(略)客を「人としてみる」ということは「客を騙す気が無い」という誠実さをアピールすることだ […]
2022年5月30日 / 最終更新日 : 2024年3月3日 webmaster 易者 自分に権限があることについて誠実に取り組む NHK「100分で名著」は観たことがない。がテキストは結構持っている。「自省録」は学生時代に神谷美恵子訳で少し読んだ(岩波文庫)。「肉体に関する全ては流れであり霊魂に関する全ては夢であり煙である」と語るマルクス・アウレリ […]