5者のコラム 「易者」Vol.39

普通の会話の延長

織田佳臨「占い師が教える心をつかむ会話術」(グラフ社)はこう述べます。

第1印象は最初の数秒で決まります。その数秒で何をすればいいかというと「目を見て微笑み身を乗り出しながら声をかける」これだけです。相手がどのように近づいてきたかによって対応の仕方を考えているようではいけません。先に好意的な態度を示してくれている人に対して、むげな態度で返してくる人は、まず余程のことでもなければ存在しません。そうであれば、相手がどのような態度でくるのかという前の段階で、こちらが先に好意的な態度を示してしまうことなのですね。先手必勝といったところでしょうか。まずはそのことだけで相手も同じように返してくれることになります。これだけで第1印象はクリア。なんとなく自分に心を開いてくれる人のような気がして相手は自分から歩みよってきてくれることでしょう。一瞬にして互いに受け入れ態勢が出来ているというベースを作り上げたことになります。そうなってしまえば、その後の会話はスムーズです。同じことを話すにしても受け入れられていない状態で話していては、例えばどんな良い話でも相手の心に響くことはありません。ですが、受け入れられている状態でする話は基本的にスムーズに進んでいくものです。

法的言葉のやりとりも日常会話の延長線上にあります。普通の会話をスムーズに進める秘訣は当然のことながら法的言語による会話をスムーズに進める秘訣でもあります。相談者の目を見て微笑んで声をかける。「こんにちは」と挨拶して自分から名前を名乗る。少し明るめの声で「今日はどうされましたか?」とオープンな質問をする。体を開いた状態で、提示された話を身を乗り出しながらきちんと聞いていく姿勢を示す。判りにくければ図を書いて相談者に説明を求める。そんな小さな気配りこそが「自分の話を聞いてくれているのだ」という相談者の満足に繋がりますね。

役者

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