2023年9月2日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 未払い残業代請求訴訟 未払い残業代請求訴訟は以前から存在しましたが数としては多くありませんでした。しかしながら全国的なテレビCMなどを仕掛ける大型事務所がこの手の訴訟を多く手がけるようになって裁判所の係属件数が急速に増えています。以下は被告側 […]
2023年7月14日 / 最終更新日 : 2023年7月3日 webmaster 土地賃貸借における原状回復義務 民法上、不動産の賃貸借における原状回復義務は当然に認められていますが「何処までの義務を肯定するか」に関して各論的に議論されているのは専ら「建物」の賃貸借です。近時「土地」における原状回復義務の内容が争われた事案を担当した […]
2023年5月30日 / 最終更新日 : 2024年5月21日 webmaster 株主総会決議を経ない役員報酬の支払 株主代表訴訟には多くの類型がありますが、その1つに株主総会決議を経ない役員報酬の支払いを争うタイプがあります。近時、原告側で訴訟遂行したので紹介します。福岡地裁久留米支部は原告を含む「総株主の同意」があったとして原告の請 […]
2023年3月17日 / 最終更新日 : 2024年10月9日 webmaster 不当な退職慰労金不支給の救済 会社の役員が任期満了退職をする際は退職慰労金を支給されることが通常です。多くの会社に退職慰労金支給規定があり、これに従って退職慰労金が支払われています。しかし退任取締役と後任執行部との間に不和があると、執行部が「株主総会 […]
2023年1月16日 / 最終更新日 : 2024年6月7日 webmaster 農地評価と所有者不明土地 相続紛争で問題になる点の1つに不動産の評価があります。田舎不動産(特に田畑)の実情を知らない都会の方の一部に「不動産への幻想」を有している方がいて、その幻想が親族間の対立を招いている場面があります。以下に挙げるのは遺留分 […]
2022年11月21日 / 最終更新日 : 2024年10月2日 webmaster 昔の法律実務 手続の電子化に邁進している現在の若手法曹からは昔(約30年前)の法律実務が極めて非合理的なものと見えることでしょう。思いつくままピックアップしてみます。 1 民法(親族法以外)刑法・商法・民訴法が漢字カナ交じり文だった。 […]
2022年9月14日 / 最終更新日 : 2023年3月1日 webmaster 給与差押の取消申立 民事執行は既に期限が到来している債権に関して為されるのが原則ですが扶養義務等にかかる定期金債権(養育費)で執行する場合、民事執行法151条の2第1項により期限が到来していない債権についても予備的な(将来にわたる)差押が認 […]
2022年7月1日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 webmaster 懲戒事由としての侮辱 ネット社会の進展により「侮辱」的表現の当否が問題になる場面が増えました。弁護士の場合、私的な場における表現であっても「品位を害する」として懲戒請求の対象となることがあり得ます。以下は某弁護士への懲戒請求が認容された事案の […]
2022年4月4日 / 最終更新日 : 2023年3月1日 webmaster 介護施設における誤嚥事故 介護施設の事故で多いのは転倒と誤嚥です(2012年8月31日「介護事故の研修会」参照)。以下に挙げるのは筑後地区の某高齢者介護施設で発生した「誤嚥による死亡事故」に関する訴訟で述べた「救命可能性」に関する原告側準備書面の […]
2022年2月25日 / 最終更新日 : 2022年12月16日 webmaster 弁護士会ADR3 久しぶりに福岡県弁護士会紛争解決センターあっせん人を引き受けました。第2回期日で和解を成立させることが出来たので報告書をまとめました。 第1回期日まで 2021年10月1日、筑後の弁護士会事務局から、9月に申立が為された […]
2021年12月24日 / 最終更新日 : 2024年8月10日 webmaster 名義預金の扱い 親族間において「実体と異なる名義だけの預金」が作られることが良くあります。多いのは「子の名義で親が預金する」場合です。名義預金であることに共通認識があれば良いのですが、名義人が実質的に「自分のもの」と主張すれば紛争になり […]
2021年10月18日 / 最終更新日 : 2023年5月19日 webmaster 将来の給付の訴え 民事訴訟は過去の事実に法をあてはめて現在の権利義務を認識するものですから、原則として既に発生している請求権の給付を求める形式になります。が、未だ履行すべき状態にないのに給付判決を取得することを求める訴訟類型があり「将来の […]