2020年11月19日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 数学言語の説明に法律を援用する 新井紀子「数学は言葉」(東京図書)に以下の記述。 数学語には話し言葉はありません。書き言葉専用の言語です。そしてこの言語は現在世界中で科学の共通言語として使われています。日本の子供が突然海外の学校に転校したときにいちばん […]
2020年10月14日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 過去形による保証の要否(陳述書のスタイル) 阿部公彦「100分で名著・夏目漱石スペシャル」にの記述。 近代小説では基本的に語られた出来事は既に「過去」に起きたこと、それを事後的に報告するという形式になっています。これがリアリティを保証するための約束事となるわけです […]
2020年9月4日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 弁済後一部免除型和解の意義 ブログ「プラクティス・オブ・ロー」の記述。 訴訟上の和解で悩ましいのは請求金額から相当減額して和解に応じる場合、履行されなかった場合は依頼者は立つ瀬がないということである。その場合、和解を無効にして訴訟を継続できればいい […]
2020年7月29日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 コロナ「自粛」で書いた小文 コロナ「自粛」生活の中で書き綴った小文4本。(2020年4月中旬) 人間の不幸というものは、ただ1つのこと、すなわち部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるのである。社交や賭事の気ばらしを求めるのも自分の家に喜ん […]
2020年6月22日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 暇つぶしの時こそセンスを問われる 新型コロナウイルスによる「自粛」生活の中で書いた小文。ある方が「暇つぶしの時こそセンスを問われる」と書いておられた。そのとおり。人生は長い目で見れば壮大なヒマつぶしと言える。昔ある作家が書いていた。「人生は何事もなさぬに […]
2020年5月18日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 GPSを喪失した船舶とコロナショック 現代の船舶はGPSで位置情報を得ながら航海をしています。大海原でも「今自分はどこにいるのか」を確認することができます。コロナショックに見舞われている今の社会は「突然GPSが使えなくなったときの船舶」に似ています。自分が何 […]
2020年4月6日 / 最終更新日 : 2023年10月21日 webmaster 学者 日本社会の劣化について 内田樹先生がブログで次のとおり述べています。 組織的危機の到来を警告する人間は日本社会では嫌われる。事故を起こした原発でも、コンプライアンス違反や法令違反を犯した企業でも「こんなことを続けていると、いつかたいへんなことに […]
2020年3月2日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 原発事故処理費用の会計学的処理 斉藤誠教授が「原発処理費用の会計処理」につき不満を語っている。(西日本新聞) 機構からの膨大な支援額は実はほとんどがエネルギー対策特別会計に国の借金として計上されているのである。本来であれば他の電力会社や国が最終的に […]
2020年1月29日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 紙による特別の感覚の覚醒 原研哉「白」(中央公論新社)。誰でも知っている色彩の概念を軸に議論を展開される氏の評論は高い評価を受けました。その原氏が続刊「白百」(中央公論新社)でこう述べています。 紙の本質は汚れやすく痛みやすいという点である。いか […]
2019年12月20日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 法解釈の限界と社会の不確定性 中田考「イスラームのロジック」(講談社選書メチエ)の記述。 生物の有限な情報処理能力に比して環境世界はあまりに複雑であり未来は不確定である。それゆえ生物には環境制御のため世界の複雑性と未来の不確定性を縮減する必要が生ずる […]
2019年11月15日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 合理的な議論の心がけ 福澤一吉「議論のルール」(NHKブックス)の骨子。議論を職業とする者のマナー。 1 事前の申し合わせ A 発言について ①1つの文で1つの考えを表現する。 ②述語を完結させる。 ②文と文との接続関係を意識する。 ④ […]
2019年10月11日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 学者 理科系的な勉強の必要性 鈴木光司氏は「なぜ勉強するのか」(ソフトバンク新書)でこう述べています。 大学時代は興味のある授業には何でも出席しました。良い成績での卒業が目的ではなく全ては作家になるためのトレーニングでした。とりわけ哲学には興味を覚え […]