2008年11月13日 / 最終更新日 : 2024年7月10日 webmaster 易者 私を消す物語と私探しの物語 鈴木淳史「占いの力」(洋泉社新書y)は占いの「物語」を以下のように説明します。 私を消す物語=細やかなアドバイスによって世界観を無意識のまま植え付け、自分がどのように生きるかを示してくれる一般的に受け入れやすい物語。多く […]
2008年10月4日 / 最終更新日 : 2023年10月19日 webmaster 易者 心理学の実践的活用 アメリカの心理学者フォアは一般的な性格記述を利用するといかに簡単に人ををだませるかを次のような方法で実験しました。次の文章が自分に当てはまるかどうか答えさせるというものです(村上宣寛「心理テストはウソでした」講談社+α文 […]
2008年8月21日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 易者 アメリカにおける弁護士ジョーク 弁護士なる職業は美化されたイメージで語られることがある一方、差別的なイメージで語られることも少なくありません。判例時報№2000はアメリカにおける弁護士ジョークをとりあげて分析の対象としています。短くて判りやすいジョーク […]
2008年7月7日 / 最終更新日 : 2024年6月14日 webmaster 易者 犯罪報道の問題点 秋葉原の無差別殺傷事件に関する報道について感じるところがあるので触れておきます。新聞記事やネット上の論評によると、被疑者の両親は自宅におしかけた報道陣ら約100名に取り囲まれ「社会的責任は?」「事件を防ぐことが出来なかっ […]
2008年6月2日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 易者 選択肢を与えること 佐藤六龍氏はこう述べます(「『占い』は信じるな」講談社+α新書)。 間違っても占ってもらった結果が絶対だなどと考えないことが大切です。占い結果が「右へ行け」と出ても左へ行っていいのです。もちろん右へ行ってもかまいませんが […]
2008年5月20日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 易者 薬物事案の弁護方針(直面化・回復志向・解決思考) 覚せい剤使用には次の段階があります(「入門覚せい剤事件の弁護」現代人文社)。 ①機会的使用(チャンスがあれば意志的に使う段階・チャンスが無ければ使わない)。②習慣的使用(ある状況下では普通に使用する段階)。③強迫的使 […]
2008年3月24日 / 最終更新日 : 2023年12月17日 webmaster 易者 独立とは誰にも依存しないことでは無い ひろさちや「仏教の常識」(講談社)は縁起の意味をこうまとめます。 「論理的な相互依存関係」きれいや汚いという評価は人間の主観に過ぎず対象そのものの属性ではない。両者の言葉の関係に過ぎない。概念に対応する実体はない。「時 […]
2008年3月7日 / 最終更新日 : 2024年3月7日 webmaster 易者 カウンセリング的占いの技法 織田佳臨氏はこう述べます(「占い師が教える心をつかむ会話術」グラフ社)。 1 占い師は「しゃべってなんぼ」といわれている職業でありながら、実は人気の高い占い師ほど「しゃべり」にはさほど力を入れていません。では、どこに力を […]
2008年1月23日 / 最終更新日 : 2024年2月25日 webmaster 易者 分類とあてはめ 池田清彦「分類という思想」(新潮選書)に次の記述があります。 分類することは思想を構築することだと私は思う。しかし、ほとんどの人はそうは思っておらず、分類はただの道具だと思っているかもしれない。我々の日常はのべつまくなし […]
2007年12月6日 / 最終更新日 : 2023年10月15日 webmaster 易者 宗教心と虚無感情 吉本隆明氏は「マチウ書試論」(講談社文芸文庫)において「イエスは架空の人物である」ことを前提にマチウ(マタイ)書の作者が「意識的に詐術を働いた」と述べます。 原始キリスト教徒はひとりの架空の教祖をつくりあげることによって […]
2007年11月3日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 易者 依頼を断る実践知 B・ハッチ「断る!技術」(三笠書房)は依頼の断り方をこう述べます。 1 日頃から友人・同僚にとって役に立つ人間になっておく。自分が友人・同僚から有用な人間であるという信頼を得ておくと、後ろめたさを感じ ないでノーと言える […]
2007年10月1日 / 最終更新日 : 2023年5月24日 webmaster 易者 判りにくさと世間 普通の市民にとって法律用語は訳のわからない「呪文」であり訴訟とは訳の判らない言葉が繰り広げられる「儀式」でした。法律の勉強を始めて間がない頃、私は民法・刑法・商法・民事訴訟法など基本法典の条文が明治時代のカタカナ文である […]