2016年3月11日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 好きであることと食っていけること 好きなことを仕事にしたいと夢見る若者は多い。が趣味として好きであることと職業として食っていけることは全く違うものだ。プロになれるか自体に厳しい競争が立ちはだかっているし、仮にプロになれても食っていける域まで行き着けるかに […]
2016年2月1日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 賞味期限を延ばすための古典の活用 小林賢太郎「僕がコントや演劇のために考えていること」(幻冬舎)に次の記述。 100年後に観て最新のものと遜色なく楽しめる、そんな耐久性のある作品を作りたいと考えています。未来の人にもウケたいわけです。だから時代を反映 […]
2015年12月25日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 大問題と個人の日常 映画「オロ」を拝見した感想と精神科医・富田先生との対話。 熊本の老舗映画館(電気館)にて岩佐寿弥監督「オロ」を観る。中国の軍事侵攻から逃れてインドのダラムサラ(チベット子供村)で暮らしている10歳の男の子の物語。オロは […]
2015年11月25日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 印象に残る舞台 演劇「万獣こわい」(@宮藤官九郎)を観劇。笑いが絶えない序盤を通り過ぎると次第にホラー世界に引きずり込まれる。脚本のベースになっているのは北九州監禁事件。被害者女性が後の殺人の首謀者だ(自分は直接に手を下さない)。誰が被 […]
2015年10月19日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 役者 運命共同体としての組織 米屋尚子「演劇は仕事になるのか」(彩流社)に以下の記述があります。 築地小劇場は1924年に伯爵の祖父を持つ土方与志が私財を投じて小山内薫らと開場した劇場で、劇団名でもあり、多くの演劇人を輩出しています。(略)築地小劇場 […]
2015年9月9日 / 最終更新日 : 2023年11月2日 webmaster 役者 苦悩しながら正義を表象するウルトラマン 役者89に引き続き中村修治さんの文章から引用します。 人間の無責任から始まった暴走は個人の勇気とローテクでしか防げない。そうやって戦っていった勇気ある市井の人達は偽善の言葉に刻まれた墓に埋葬されていく。科学進化の陰で人類 […]
2015年8月4日 / 最終更新日 : 2022年10月12日 webmaster 役者 人間ジャミラと律儀なウルトラマン 中村修治さんはFB上でこう述べています。(14/6/28) ジャミラが登場した初代ウルトラマンの第23話「故郷は地球」が放送されたのは1966年12月18日。実は、この怪獣は人間である。フランス人宇宙飛行士ジャミラの変 […]
2015年6月29日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 役者 後輩から「辞めたい」と相談されたとき 大滝修治さんはこう発言されています(木村隆「演劇人の本音」早川書房)。 Qもし後輩から「役者をやめたい」と相談されたら大滝さんはどう言いますか?大滝 やめなさいと言います。Q冷たいですね。大滝 役者って大体誰でも天狗にな […]
2015年5月25日 / 最終更新日 : 2024年5月29日 webmaster 役者 芸術作品における「型」 美輪さんの舞台は素晴らしかった。「バラ色の人生」「愛の賛歌」で世界的に著名なシャンソン歌手エディット・ピアフの物語。苦難(劣悪な生育環境)栄光(歌手としての成功と恋人との出会い)絶望(恋人の急死)再生(再婚と死後の救済) […]
2015年4月17日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 役者 元の世界に戻るまでのワキの役割 青木雄二「なにわ金融道」宮崎駿「千と千尋の神隠し」ダンテ「神曲」。時代も趣向も背景も全く異なる物語です。しかしこれらの作品には重要な共通項が認められます。主人公は日常世界から突然「異界」に彷徨いこみます。異界のあり方に戸 […]
2015年3月11日 / 最終更新日 : 2024年8月30日 webmaster 役者 会話と対話の違い 平田オリザ「演劇とは何か」(講談社現代新書)の記述。 注意しなければならないのは「対話」と「会話」の違いである。あらかじめ簡単に定義づけておくと「対話」(dialogue)とは他人と交わす新たな情報交換や交流のことである […]
2015年2月2日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 役者 台本の記憶・台詞の発声 佐野史郎「怪奇俳優の演技手帖」(岩波書店)の記述。 台本をちゃんと読んで台詞をきっちりと覚えてから舞台や撮影の現場に行くときと、そうでないときがあります。連続ドラマなどの場合、台本の出来上がるのが遅れて、直前に、あるいは […]