2023年4月12日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 役者 日日是俳優 初期の頃のコラムで次の記述を引用しました(「占い師が教える心をつかむ会話術」)。 なりたい自分に近づけていく努力とはいったいどういう努力でしょう?私は「演じる」ということだと考えています。占い師も国家資格があるような […]
2023年3月10日 / 最終更新日 : 2024年10月14日 webmaster 役者 老成と堕落 北九州芸術劇場で「贋作・桜の森の満開の下」(脚本演出:野田秀樹)を観劇した。素晴らしい舞台であった。そのパンフレットで野田秀樹さんはこのように書いている。 桜の花びらに罪はない。ただ春になったから咲いている。重力があるか […]
2023年2月2日 / 最終更新日 : 2022年11月26日 webmaster 役者 成功することよりも独立することが困難 忌野清志郎「ロックで独立する方法」(新潮文庫)に次の趣旨の記述があります。この記述における「ロック」を「弁護士」に置き換えて表現します(素直に読んでね)。 まず、この時代に「弁護士で成功すること」よりも「弁護士で独立す […]
2022年12月26日 / 最終更新日 : 2022年12月21日 webmaster 役者 不合理な遺言と死者の葬送 本年12月3日、サザンクス筑後にて劇団飛ぶ劇場の「死者そ会ギ」(脚本と演出・泊篤志)を観劇しました。舞台だからこそ現出可能な脚本と演出、それに答える素晴らしい演技に感動しました。基本プロットは「葬式不要と遺言した父親が亡 […]
2022年11月25日 / 最終更新日 : 2022年11月16日 webmaster 役者 人を否定的に見るクセ 岩松了氏は「あなたに似た人」(西日本新聞)でこう述べています。 演出家として映像と舞台の違いを聞かれることがある。こう答える「映像は山の頂を見る作業・舞台は谷底を見る作業」。真意はこうだ。映像は最高の一瞬を採れればOK […]
2022年10月17日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 役者 再現すること・現前させること 「演劇学のキーワーズ」(ぺりかん社)に次の趣旨の記述があります。 「近代演劇」は文学的に完成された戯曲を舞台で再現することに究極の目的があった。劇作家によって書かれた戯曲には既に内容と主題が備わっており、それを演出家が読 […]
2022年9月9日 / 最終更新日 : 2022年11月21日 webmaster 役者 僕には師匠がいない 光石研さんが西日本新聞(2021年3月16日)に寄稿した文章。 僕には師匠がいない。あの舞台を観て衝撃を受け俳優を目指したとか、あの俳優さんの芝居を観て圧倒され憧れて俳優の道になんてのが無い。クラスのお調子者がたまたま映 […]
2022年8月5日 / 最終更新日 : 2023年11月13日 webmaster 役者 実存主義から構造主義への転換 別役実さんがインタビューで「孤独とは?」という質問にこう答えています。 60年代の我々のような、少なくとも反体制的な人間の拠り所になっていたのは状況に対する恨み・辛みだったんです。「恨み・辛み」という形で孤独であること […]
2022年6月27日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 役者 演技なんてしていないように見える 柄本明「東京の俳優」(集英社)に次の記述があります。 はっきり言って観客は敵である。なぜなら観客は必ず何かを舞台から見つける。そういう目で舞台を見ている。あっ、いま間違った。こっちは良いけど、あっちは下手だなとか。俳優と […]
2022年5月24日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 役者 定期的に悲劇に接すること 安田雅弘「魅せる自分の作り方」(講談社選書メチエ)に次の記述があります。 私たちは長い人類史のほんの一部分でしかない。現存する何十億という人類のたった1人に過ぎない。宇宙という深遠な大河では1滴にも満たない。時々こう […]
2022年4月18日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 役者 世の中への怒りと変革 是枝裕和監督が早稲田大学の入学式式辞としてこう述べています。 教員として早稲田の学生と話していて一番感じるのは世の中に余り不満がないということです。先生は何故いつもそんなに怒っているのですか?と何度か聞かれたことがありま […]
2022年3月13日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 webmaster 役者 他人のための仕事・劇中劇の構造 私はテレビを観ませんし朝早く家を出るので連続テレビ小説は観ていません。しかし2020年は新型コロナウイルス蔓延によって事務所に行くのを意図的に遅らせたため古関裕而がモデルの朝ドラ「エール」を途中から観るようになりました。 […]