2007年12月21日 / 最終更新日 : 2023年10月15日 webmaster 5者 他人の棘を受け流す技術 「燃えつき症候群」(金剛出版・昭和63年)は以下の構成です。第1章(対人専門職の受難の時代)第2章(調査にみる医師等の燃えつきの背景)第3章(中学校教師の燃えつき状態の心理社会的背景)第4章(対人専門職のメンタル・ヘルス […]
2007年11月11日 / 最終更新日 : 2023年10月15日 webmaster 5者 メデューサの視線・法律家の心の健康 メドゥーサは大洋の果てに住む怪物ゴルゴーンの美しい娘。その美しさにより海神ポセイドーンの愛を受け、天馬ペガサスを産みます。しかし嫉妬深い女神アテナの呪力によりメドゥーサは髪の毛が全て蛇という恐ろしい姿に変えられてしまいま […]
2007年10月14日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 5者 キャラ的人間関係が与える呪術的拘束力 相原博之「キャラ化するニッポン」(講談社現代新書)はこう述べます。 グループ(社会)から「ぼけキャラ」というアイデンティティをもらった若者は嬉々としてひたすらボケをかまし、ボケキャラを全うすることで安堵の日々を送る。 […]
2007年9月10日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 5者 渡橋俊則君の思い出 波多江伸子「さようならを言うための時間」(木星舎)は渡橋俊則君(北九州46期)が肺ガンを発病し亡くなるまでの時間が柔らかな視点でまとめられたものです。 スーザン・ソンダクは「隠喩としての病い」(みすず書房)でこう述べま […]
2007年8月10日 / 最終更新日 : 2024年1月14日 webmaster 5者 先生受難の時代 医療崩壊という言葉が聞かれます(小松秀樹「医療崩壊」朝日新聞社)。医療過誤訴訟の増加・マスコミによる医師叩き等により医師がやる気を無くし①地方で医師不在地域が増加し②リスクの高い科(産科・脳外科・心臓外科)や苦労の割に収 […]
2007年7月1日 / 最終更新日 : 2023年5月16日 webmaster 5者 時間の経過による解決 私が神谷美恵子先生の名前を知ったのはフーコー「臨床医学の誕生」(みすず書房)の翻訳者としてです。先生は父の勤務地ジュネーブで学び、帰国後は津田塾大学で学ばれます。大学2年生の時にハンセン病の患者に接しショックを受けられま […]
2007年5月10日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 5者 研究と臨床の両立 「ブラックジャックによろしく」(佐藤秀峰・講談社)第3巻に印象的な場面があります。 これを見たまえ(何故臨床技術のない者が教授に?の記事)。マスコミなんてのはこんなもんだ。臨床能力のない者は医学部の教授になってはいけない […]
2007年4月8日 / 最終更新日 : 2022年10月15日 webmaster 5者 大切な人の死 映画「Watch with Me-卒業写真」(瀬木直貴監督)は久留米を舞台とした静かな作品。自分がどう死を迎えるか(1人称の死)夫婦の死をどう受け入れるか(2人称の死)が良く描かれています。ライフワークを果たし・青春時 […]
2007年3月1日 / 最終更新日 : 2023年5月28日 webmaster 5者 外科医と呪術者 近代医学においては医学と呪術が未分化であった頃の呪術師が行う民間療法は否定の対象でしかありません。近代医学は「病人を看る」のではなく「病気を観る」ことによって成立しました。しかし近代医学の行き着いた末に「死の意味の喪失」 […]
2007年2月5日 / 最終更新日 : 2023年11月7日 webmaster 5者 素直さとプライドの両立 久留米市の翠香園ホテルで将棋の王位戦が開かれた時、私は大盤解説を聞きに行きました。北九州市の蓼沼先生がいるのを発見し「先生もお好きなんですね」と話しかけると、先生は立会人森下九段と大の仲良しということでした。先生から森下 […]
2007年1月7日 / 最終更新日 : 2022年12月4日 webmaster 5者 サービス業者と潔癖性 弁護士の5者的要素には偏りがあります。判りやすいのは芸者と学者です。 芸者的要素が強いのは事務所を繁栄させるため筋の悪い事件も抵抗無く受ける弁護士。こういう弁護士は田舎よりも都会に多い。都会では弁護士間の信頼関係が無い […]
2006年9月25日 / 最終更新日 : 2024年6月25日 webmaster 5者 見ることと見られること 西洋において「見る」ことには特別な重要性が与えられています。西洋人は道路上の自分を見られることを嫌い、なるべく早くカフェの良い席を取って「見る」側に回ろうとしているように感じられます。16世紀頃に<視線>は確立しており、 […]