5者のコラム 「芸者」Vol.57

転職による収入減少

 「ビジネスメディア誠」は転職によって会社員の収入は下がるのが普通であると言明し、その理由を以下のとおり説明しています。
1(業務領域の変化)分かりやすい話だと思いますが、転職すると担当する業務が変わってきます。職種自体を変えた場合はもちろんですが、同じ職種で転職したとしても、カバーする領域が変わることが多いのではないでしょうか。
2(所属企業の立ち位置の変化)業界1位の企業なのか2位の企業なのか、まったく名前の知られていないベンチャーなのか。所属する企業の立ち位置によって、求められる能力は変わってきます。
3(企業文化の変化)その会社がどんなスタイルを是とするか、どんなタイプが評価されるかという点も発揮できるパフォーマンスに影響を与える要因でしょう。
4(上司・同僚との人間関係の変化) 転職をすると同僚との人間関係もゼロから築き直さなくてはいけません。新しい会社ではサポートが得られないかもしれません。
 上記記述をもとに自分の弁護士生活最初の頃を振り返ります。修習生の頃は私にも中央志向がありました。学生時代から10年住んだ東京を離れることに寂しさも感じていました。研修所の同クラスに支部地域で弁護士業務を始める者は他にいませんでした。私は民弁教官に揺れる気持を話しました。すると教官は次の趣旨を話されました。「弁護士は地域に根ざすことが大切・東京と福岡では仕事の仕方が違うはずだし地域を変えると依頼者も失う・いずれ出身地に戻る考えならば最初から出身地にするという考え方も良い」私は意を強くして久留米の法律事務所に勤務弁護士として入ることを決めました。今ではこの時の選択が正しかったと確信しています。