5者のコラム 「医者」Vol.28
SOAP方式の意義
看護実務におけるSOAP方式は次の内容です(新人ナースハンドブック)。
1 S(主観的データ)
問題に関連した患者の自覚的症状や訴えなど。患者の言葉を、自分の主観を全く交えずに、なるべくそのままで記述するもの。
2 O(客観的データ)
患者の状態や反応・主治医や他部門からの診療情報・バイタルサインや必要なデータなど。状態を客観的に把握できるような(Objectiveな)データ情報。
3 A(評価・アセスメント)
上記主観的情報と客観的情報を分析して関連づけながら明らかになったことを記載する。この段階で初めてナースの評価が示される。
4 P(計画・プランニング)
看護計画の具体的内容。過去の結果か・今後の予定か判るよう明瞭に記載する。
法律事務所の事件ファイルもSOAP方式で作成されるのが理想ですね。
1 S(主観的データ)
相談者の訴え。相談者の言葉を(自分の主観を交えずに)そのまま記述する。
2 O(客観的データ)
契約書・登記簿謄本・診断書など、法律関係を客観的に把握する基礎的な資料。
3 A(評価・アセスメント)
上記主観的情報と客観的情報を分析した(当該時点の)弁護士の法的評価。
4 P(計画・プランニング)
今後の対処方針の具体的内容。計画の追加や修正があればその都度記載する。