久留米版徒然草 Vol.261

父との対話・母との対話

「あんぱん」が新しいフェーズに入ったので個人的な空想(戯言:ざれごと)。

 このドラマの隠れたテーマは「死者との対話」(特に親との対話)だと私は思っています。戦地で死の淵に立った主人公に対し父の亡霊が現れて優しく語り掛ける場面は素晴らしかった。

 異論はあるでしょうが私は母も既に死んでいるのではないかと密かに想定しています。
 父が出てくるのは戦地の1回だけですが、母は事あるごとに現れて(神出鬼没)主人公を叱責する。父が「如来の如き優しさ」で主人公を導くのに対し母は周囲の反応など気にせず「不動明王のごとき厳しさ」で主人公を導く。今後も母は「狂言回し」として重要な局面で現れ(周囲の反応など気にしないで)主人公を叱責するのでしょう。変わらぬ美しさのまま(死者は歳をとらないから)。

 以上は「水平線の歩き方」(@成井豊)という演劇を基礎に空想した戯言です。

演劇的時空で死者と対話する

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