久留米版徒然草 Vol.306
江戸のセルフブランディング
大好きだった大河ドラマ「べらぼう」が終わってしまった。最終回も素晴らしい出来だった。下記評者が書いているセルフブランディングなる言葉が印象的です。自分を「日光街道歴史散歩」にまで駆り立てた蔦重さんとドラマ化してくれた森下先生他多くのスタッフの皆様方に感謝。

先が長くないと感じた蔦重は抱えの絵師や戯作者たちを集めて最後の望みとしてこう語った。
「死んだ後、こう言われてえのでごぜぇます。“あいつは本を作り続けた。死の間際まで書を持って世を耕し続けた”って」と。このシーンを見ながらドキッとしてしまった。自分が死んだ後も、この世界は続いていく。そうなんとなくは判っていても市井の人である自分を語ってくれる人を想像したこともなかったからだ。そして、その死後を想定したセルフブランディングは、そのまま自分の人生をどう全うするかに直結しているということも。(佐藤結衣@リアルサウンド)

