久留米版徒然草 Vol.288

平衡機能の不思議

数年前にメニエール病を発症した際に学んだこと。現在は薬物治療により完治していますが当時は階段の上り下りができず普通に歩くことさえも難儀な状態でした。

ヒトを含む動物は地球の重力下で静止時にも運動時にも安定した姿勢を保持する機能を備えており、これを「平衡機能」と呼ぶ。平衡機能を発揮するためには自分の位置と加速度を入力情報として把握し、その状況に最もふさわしい姿勢を取るために、骨格筋や外眼筋に対して出力情報を提供するシステムが必要である。入力情報としては視覚系・前庭系・深部知覚系が重要。出力情報は主として脳幹と小脳によって提供される。送り出された出力情報はそれが適切か否か判断するため、入力情報として常にフィードバックされている。
(「ステップ耳鼻咽喉科第3版」海馬書房)

本当に実感するのは「普通」であることの偉大さです。おそらく「立っているだけ・歩いているだけ」でも生体メカニズム的には脳内と各運動器官との間でもの凄い入力・出力の情報処理が行われているんでしょうね。それを「自然に」できることの不思議さ。身体に感謝、神様に感謝です。

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