久留米版徒然草 Vol.157

宮沢賢治の命日

宮沢賢治の命日。映画「銀河鉄道の父」で家族の状況が克明に表現されていて感銘を受けました。彼が良い作品を生み出せたのは「良き聞き手」である妹の存在が、死後名声を得たのは「良き理解者」たる裕福な父の存在が大きかったんですね。彼の作品は根底に宗教的な感覚が溢れていますが、やわらかな寛容性を感じさせます。即ち、一神教に特徴的な他宗に対する攻撃性が全く感じられないのです。生前は評価されなかったものの偉大な作家でした。合掌。

「銀河鉄道の夜」の宗教感覚

前の記事

カリスマ政治家の死去

次の記事

古賀の散歩