2013年10月10日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 学者 各国憲法の印象的条文 各国憲法の中で印象的な条文。(「新版世界憲法集」岩波文庫) 1 よく規律された民兵は自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し携帯する権利はこれを犯してはならない(修正第2条)。奴隷制度およびその意に反す […]
2013年9月6日 / 最終更新日 : 2023年10月4日 webmaster 学者 職業と道楽・他人本位と自己本位 夏目漱石は文明の進歩を「人間活力の発現の経路」であると定義し、これを次の2種類に分類しています(「現代文明の開化」漱石文明論集・岩波文庫)。 1 義務の刺激に反応して活力を節約する趣向(仕事上の義務の束縛を免れて早く自由 […]
2013年8月9日 / 最終更新日 : 2023年10月21日 webmaster 学者 統治制度とコスト・自由と独立 内田樹教授は「政治とコスト」についてこう述べています。 だが政治について考えるときに、あまり金のことばかり考えない方がいいと思う。というのは「費用対効果の高い政治」を徹底的につきつめると、意外なことに最適解はたぶん「アメ […]
2013年6月18日 / 最終更新日 : 2023年12月6日 webmaster 学者 憲法と政治の関係 映画「リンカーン」を拝見。岩波文庫「リンカーン演説集」以外の予備知識を入れずに見たので予測と随分違っていた。凡庸な監督なら絵になる戦闘や演説や暗殺のシーンを派手に入れるだろう。が、スピルバーグは格が違う。主題となっていた […]
2013年5月22日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 学者 帰納法的論法と経験則 三段論法はアリストテレスが定式化したもので「AはBである。CはAである。ゆえにCはBである。」という論理形式を指します。最初の文を大前提、次の文を小前提、最後の文を結論といいます。ジョン・スチュワート・ミルは「三段論法の […]
2013年4月3日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 学者 学問的決定と実践的判断 デカルトは次の道徳規則を自分に課しました。(「方法序説」中公クラシックス) 自分の住む家の建て直しを始めるに先だっては、それを壊したり・建築材料や建築家の手配をしたり・自分で建築術を学んだり・注意深く設計図が引いてあ […]
2013年3月18日 / 最終更新日 : 2024年3月20日 webmaster 学者 貧困と孤立は弁護士の敵である 昨年開かれた「くるめフォーラム2012」で上野千鶴子教授(ラディカルフェニミズムの論客として著名)の講演を拝聴する機会がありました。私が理解した講演要旨は概ね以下のとおり。 災害弱者としての「おひとりさま」が目立つ。女お […]
2013年2月4日 / 最終更新日 : 2023年10月22日 webmaster 学者 比喩対象の選択 比喩対象として何を選択するかはこ使う人の評価的態度に依存します。法律学が科学を比喩対象として選択したときも科学に対する積極的価値評価が含意されていたはずです(松浦好治「法と比喩」弘文堂153頁)。言葉には「論理的意味」だ […]
2012年12月3日 / 最終更新日 : 2023年12月20日 webmaster 学者 情報リテラシーの確立 内田樹先生がブログでこのように記述しています。 私たちは一般的傾向として自分が知っている情報の価値を過大評価し自分が知らない情報の価値を過小評価する。「私が知っていること」は「誰もが当然知らなければならないこと」であり「 […]
2012年10月4日 / 最終更新日 : 2023年12月20日 webmaster 学者 教育の成果としての「いじめ」 内田樹教授は「いじめ」という現象についてこう述べています。 私の見るところ「いじめ」というのは教育の失敗ではなく、むしろ教育の成果です。(略)「いじめ」は個人の邪悪さや暴力性だけに起因するのではありません。それも大きな原 […]
2012年8月27日 / 最終更新日 : 2024年5月4日 webmaster 学者 原子爆弾の投下? 問題 「長崎は原子爆弾が投下された世界で2番目の都市である」という文章の間違いを指摘した上で正しい文章に書き直しなさい。 検討 問題の文章は以下の点において間違っている。 1 この爆弾は核分裂反応を利用する「核兵器」 […]
2012年7月20日 / 最終更新日 : 2022年11月7日 webmaster 学者 日本銀行の自負? 私は学生時代に経済学に興味を持ち「一般理論」も若干かじりました。株式投資を美人投票に喩えるケインズの書きぶりに感心して読んだ記憶があります。ケインズ経済学には厳しい批判がなされていました。価格の調整機能を重視する古典派の […]