2010年10月23日 / 最終更新日 : 2023年10月18日 webmaster 医者 法律相談の技術を言語化する 亀岡信悟監修「臨床基本手技実戦マニュアル」(南江堂)は新人外科医が修得すべき基本手技を明瞭な写真と詳細な説明文で示しています。基礎的手技(消毒法・縫合法・止血法・切開排膿法等)救急処置(気道確保・心臓マッサージ・電気的除 […]
2010年10月19日 / 最終更新日 : 2023年10月18日 webmaster 易者 作者の人格・作品の凄み 私は大学生の時にドストエフスキーにかぶれました。彼は実人生で借金を抱えつつ賭博に走り・てんかんを持ち・死刑判決を受け・愛人を持つという一面を持っていました。が、かような実人生が氏の諸作品に対する私の敬愛を減殺することはあ […]
2010年10月9日 / 最終更新日 : 2023年10月18日 webmaster 学者 抑止刑論の理論的帰結 私が受験生時代に敬愛した平野龍一博士は「刑法総論Ⅰ」(有斐閣)でこう述べます。 刑罰も幼児時代からの「社会化」の過程で内面化された規範を「再強化」することによって犯罪者の行動を統制しようとするものである。(略)しかし抑止 […]
2010年10月5日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 芸者 人の話をじっくり聞く心構え 福田健氏は「人間関係が良くなる聞く技術」(角川SSC新書)で述べます。 1 せっかちな人・頭の回転が速い人は話を聞く間もなく「わかった・わかった」と早とちりする。日本人は本当に言いたいことは最後に登場させる。 2 話すと […]
2010年10月1日 / 最終更新日 : 2023年10月22日 webmaster 役者 古代ギリシャ悲劇の構成 島田雅彦「100分で名著:ソポクレス・オイデイプス王」に次の記述があります。 吟遊詩人の1人語りによって伝えられる英雄叙事詩から複数人が登場する対話劇の形式へ。身体を持った役者を使い対話の中で物語を観客たちに伝えていく。 […]
2010年9月24日 / 最終更新日 : 2022年11月14日 webmaster 5者 このコラムの矛盾 近時ある方から本コラムに対する嬉しい感想をいただきました。 君のコラムは矛盾してるよ。「弁護士は合理的でなければならない」と言ったかと思えば、別のところでは「弁護士は合理性をふりかざしてはいけない」と言う。あるところで […]
2010年9月20日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 医者 タイムチャージへの疑問 富家孝他「医者が秘密にしておきたい病気の相場」(青春出版社)はこう述べます。 そもそも日本の病院は出来高払い制という仕組みの上に成り立っている。患者に提供した治療措置などの医療行為が多いほど病院の収入が増えるという仕組み […]
2010年9月10日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 芸者 自分の悪を自覚することと他者への寛容性 自分の悪の自覚は「他者への寛容性」と密接に関連していると私は思っています。日経ビジネス・アソシエオンライン(10年4月8日)に次の問答があります。 (ミツハシ)えっ?浮気が寛容の心につながるんですか。(シマジ)そうだよ。 […]
2010年9月6日 / 最終更新日 : 2024年6月25日 webmaster 学者 逸脱行動の積極的意味 ミシェル・フーコーは逸脱行動に関し次の3つの視点を提示しました(木田元「フーコー思想の考古学」新曜社16頁以下)。第1:逸脱に対する社会的ラベリングを動的に考察し解放に向けての実践的契機に繋げようとするもの(「狂気の歴史 […]
2010年9月2日 / 最終更新日 : 2022年12月11日 webmaster 役者 争わない生き方・争う生き方 弁護士界の大先輩である西中努先生(大阪弁護士会)は「ベテラン弁護士の『争わない生き方』が道を拓く」(ぱる出版)でこう述べています。 弁護士の仕事というと人の争い事で儲けていると思われるかもしれませんが、それは大きな誤解で […]
2010年8月25日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 易者 聖なる書物と場所 西垣通「ウェブ社会をどう生きるか」(岩波新書)に以下の記述があります。 一神教というのは経典宗教つまり「聖なる書物」をいただく宗教です。日本の神道をふくめ民族固有の多くの宗教はいわゆる「場」の宗教で、特定の尊い場所(神社 […]
2010年8月20日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 5者 少年鑑別所における少年との対話 君は宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」を観たことがあるんだね。少しあの映画の話をしよう。 千尋は、お父さんやお母さんと一緒に不思議な世界に行くんだよね。でも両親は豚にされてしまい千尋は湯婆婆から名前を奪われて湯屋で働くん […]