2011年11月1日 / 最終更新日 : 2024年9月1日 webmaster 5者 ブリコラージュの意義 岡敦氏はレヴィ=ストロースが「野生の思考」で展開した「ブリコラージュ」を次のように説明しています(「強く生きるための古典」集英社新書)。 残骸のようにして経験が散らばっている。役に立たない半端な技術、使い道のない知識、断 […]
2011年10月24日 / 最終更新日 : 2023年12月20日 webmaster 役者 高等裁判所の訴訟指揮 森野判事は控訴審に臨む弁護士に対して教示します(九弁連研修会資料)。 1 第1回期日における裁判所の釈明 イ 核心的部分と枝葉末節に対する部分に対する釈明の違い。前者は判決の結論に影響することがないではない。後者は判決 […]
2011年10月20日 / 最終更新日 : 2023年10月21日 webmaster 芸者 コミュニケーションの成立と消滅 内田樹「ひとりでは生きられないのも芸のうち」(文春文庫)の記述。 コミュニケーションは「あなたの言葉がよく聴き取れない」と告げ合う者たちの間でのみ成立する。「だから、もっとあなたの話が聴きたい」という「懇請」(solli […]
2011年10月11日 / 最終更新日 : 2024年10月9日 webmaster 学者 日本社会の40年のサイクル 大学生の時(1985年頃)ある講義で印象的な言葉を伺いました。 日本社会は40年周期で動いている。1865年頃に混乱の中で動き始めた日本近代化の波は1905年頃迄に日露戦争の際どい勝利によって1つの頂点を迎えた。しかし、 […]
2011年10月5日 / 最終更新日 : 2023年10月19日 webmaster 医者 無過失補償制度 医療過誤訴訟で主に争点となるのは過失の有無。重要なのは判断の時点です。行為時と裁判時には間隔がありますから事後的に判明した事情を判断要素に加えて良いかが問題となります。 大阪地裁医事部は審理の方針を次のように説明します […]
2011年10月1日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 易者 ブームと研究の関係 世間は風水ブームです。家の建て方など商売道具としての風水がマスコミで関心を呼んでいます。しかし風水を学問的に研究している方からは困った眼差しが向けられています。 三浦國雄氏は「風水講義」(文春新書)でこう述べます。 問 […]
2011年9月26日 / 最終更新日 : 2023年10月22日 webmaster 5者 企てを継続すること(健康維持との関係) このコラムも300本を超えました(本稿は301本目になります)。30本くらい何とか書けるのではないかという目論見で始めたのですが、書いているうちに止まらなくなってしまいました。今から考えれば「よく5年間も書き続けてこられ […]
2011年9月22日 / 最終更新日 : 2024年9月22日 webmaster 学者 韓国の「司法改革」 韓国の新聞・朝鮮日報はこう報じています。 司法研修院の卒業生の未就業率は08年には36%だったが09年は44・1%に上がり昨年(44・4%)に続いて今年も3年連続で40%台を記録した。ロースクール(法科大学院)の卒業生が […]
2011年9月12日 / 最終更新日 : 2023年10月22日 webmaster 芸者 本人訴訟増加の意味 小林正啓弁護士はブログでこう述べます。 1月12日読売新聞夕刊は表題の見出しで「10年前に比べて弁護士の数が約1・8倍に増加したにもかかわらず当事者本人が弁護士をつけない『本人訴訟』が地裁の民事裁判に占める割合が14 […]
2011年9月7日 / 最終更新日 : 2023年10月27日 webmaster 役者 家族の病理 えーるピア久留米で演劇『エリアンの手記』(作山崎哲・劇団プロジェクトぴあ)を観劇。中野富士見中学校事件を基礎に書かれた戯曲です。実際の事件はこういうものです。男子生徒はパシリやカバン持ちを経て葬式ごっこをやらされていまし […]
2011年9月3日 / 最終更新日 : 2023年12月20日 webmaster 医者 ダブルバインドの意味 ダブルバインドの概念を定式化したG・ベイトソンの論文は精神分裂病の原因や治療法の分析・解明に向けられたものです(井上俊他「命題コレクション社会学」筑摩書房59頁)。これを理解するには「命題の自己言及」を把握する必要があり […]
2011年8月25日 / 最終更新日 : 2023年10月19日 webmaster 易者 存在と対話の意味 内田樹先生はブログでこう述べています。 「存在するとは別のしかた」 (autrement qu’être) というレヴィナスの難解な概念がすとんと肚に収まったのは、父親が死んで小さな骨壺と遺影を置いた棚に向かって、無 […]