5者のコラム 「学者」Vol.96

軽率に大学に行ってはいけない

漫画家の江川達也さんがネット上でこう述べています。

軽率に大学に行ってはいけない。中学の先生は普通科に進めと言うが軽率に普通科に行ってはいけない。高校の先生は大学に行けと言うが軽率に大学に行ってはいけない。ローンを組んで学費を払えと言うが軽率にローンを組んではいけない。大学には思っている程は学ぶべきことは少ない。学ぶなら社会に出て働きながら学んだ方が血となり肉となる。対価を払う程、学校に価値はない。先生にも価値がない。貧乏くじを掴ませて自分は楽しようとしている。高校を卒業して起業した人は沢山いる。失敗した人も沢山いる。失敗を糧に再出発した人も沢山いる。人生は七転び八起きだ。何度失敗してもまた立ち上がろう。失敗する度に勉強になる。失敗の原因がわかる。次への教訓になる。逞しい生き方をしよう。大学に進むことを止めはしない。大学に進むのなら、ちゃんと勉強しよう。自分から進んで大学以外からも学ぼう。4年間、無駄にしないでしっかり生きよう。自分自身を高めよう。

同じ趣旨の言葉を実務法曹を志す学生に述べたい。軽率に法科大学院に行ってはいけない。ローンを組んで学費を払えと言うが軽率にローンを組んではいけない。法科大学院には(君が思っている程には)学ぶべきことは少ないかもしれない。優れていた日本の法曹養成制度を破壊した文科省と法務省に騙されてはいけない。今、高い対価を払う程には実務法曹に経済的価値はない(その可能性が極めて高い)。実務法曹は君が思っているよりも厳しい仕事だ。もし君が実務法曹を志すのであれば(それに堪えられるだけの)逞しい生き方をしよう。君が実務法曹を志すのならば現時点の主流とされている法科大学院に進むことを止めはしない。法科大学院に進むのなら、ちゃんと勉強しよう。でも、その前にコストが低い予備試験のために勉強をしよう。

医者

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