立てても歩けても救急車
Cadot「ナースが語る交通事故後の対応」の記述。
ナースに聞いた話ですけど病院の受付に来て保険証を出したとたんバッタリ倒れてそのまま帰らぬ人になるパターンがたまにあるとのこと。よく調べると内臓にダメージを負っていて内出血で死亡。交通事故にあって気が動転して「大丈夫です」ってその場を後にし病院でバタン。怖いです。確かに事故の後は気が動転していて自分の身体の変化に気づきにくい。事故直後は大抵の人は突然のアクシデントに遭遇した事で興奮状態にあります。そんなときには脳内にアドレナリンという物質が放出され痛みが軽減されるわけです。興奮状態になった人は痛みを感じにくくなっているので事故によって結構な怪我を負ってしまっていても、それを自覚出来ない人は珍しくありません。特に子供は事故に遭ったことを隠す場合があり、外側のダメージよりも内臓のダメージのほうが大きい上に見つけにくいのでホント事故に遭ったら「大丈夫です」って言ってその場を去っちゃダメです。立てても歩けても救急車です。
長年、交通事故事案を扱ってきた私も同感。事故直後は気が動転して冷静な対応が出来ませんね。特に事故が市街地の真ん中で生じているような場合、迷惑を掛けている恥ずかしさで自分の言いたいことが言えません。アドレナリンの放出で痛みを感じないまま「大したことないです」と済ませていることも多分にありそうです。しかし表面的に大怪我でなくとも、内出血していたり・骨折していたり・内臓のダメージがあったり、自分で判らない病的変化が生じている可能性は十分あり得ます。救急車を呼んで適切な医療をして貰いましょう。目立つ外傷がなくとも検査をして貰いましょう。被害者が子供の場合、大人が配慮してあげないと、後で重い疾患が発見されて大変な事態になる可能性もあります。立てても・歩けても・救急車です。