5者のコラム 「芸者」Vol.162

明朗快活にふるまう

FB友中村修治さんが次の文を紹介していました。とても良い行動指針です。「中年になって気づいたのは、いい歳になったら、人前で明朗快活にふるまってみせることが(ほぼ義務に近い)たしなみだということ。中高年男が暗い顔で不機嫌をふりまくと、その場そのものが台無しになる。若者の暗さは人の気を引く要素かもしれないが、歳を食うと暗さはただ人を遠ざける要素になる。」他方、副島隆彦「なぜ女と経営者は占いが好きか」(幻冬舎新書)には次の記述がありました。「女は過ぎ去った過去のことなど、さっぱりと忘れる。(略)女は過去を引きずらない。全て消し去って、前向きに明るい未来に向かってどんどん生きようとする。それに比べ総じて男は過去を引きずる。昔の自分の業種や過去の出来事や人間関係を引きずったまま、体面ばかりを気にして生きている。だから男は歳をとるごとにどんどん重苦しくなってゆく。」
 昔をひきずる男は歳を重ねる毎に機嫌が悪くなり重苦しくなってゆくという。たしかに男は過去を引きずります。かくいう私だって昔の出来事に対する関心は高いほうです。そのため「心の平熱」を少し高めに設定して基礎的な気分が重くなり過ぎないよう多少は意識しています。特に弁護士業には他人の失敗の尻ぬぐいという側面があります。歳を重ねる毎に機嫌が悪くなり重苦しくなる危険性が存在します。弁護士が暗い顔のまま不機嫌をふりまくと仕事場の雰囲気が台無しです。ゆえに弁護士は多少意識的に明朗快活にふるまうことが仕事上の「たしなみ」になるようです。悲惨な事件や暗い依頼者に引きずられ過ぎて、基礎的な気分が重くならないように意識しましょうね。

前の記事

常不軽菩薩なる理想像

次の記事

生き残ったマスターピース