5者のコラム 「学者」Vol.129

弁護士の評価基準

 Books&Appsに「学校と会社の評価の違い」に関する記述があります。
 

まず根本的に違うのが「成績」から「貢献度」になること。成績は勉強さえすれば1人でも上げられます。でも貢献度は成果をまわりが認めて初めて貢献したとみなされます。自分だけでは評価を上げられません。2つ目の違いが「公平」から「不公平」へですかね。先生は生徒を一応公平に見ますよね。でも会社の人は基本的に自分にメリットのあることしか見ません。こいつに高い評価を与えようという動機は上司にメリットがあるからです。3つ目の違いが「評価軸が1つで判りやすい」から「評価軸が複数で判りにくい」ですね。学校や受験はテストの成績が全てですし何をすれば評価されるかも分かりやすかったですね。でも会社は違います。評価軸は明示されているものもありますが暗黙のものも数多くあります。また「何をすれば評価されるか」は普通教えてもらえません。4つ目の違いが「ルールを守る人の評価が高い」から「ルールを作る人の評価が高い」ですかね。学校はルールを守る人が褒められたと思いますが会社は「皆が納得できるルールを作ることのできる人が偉い」です。最後の違いは「短期評価」と「長期評価」ですね。働く期間は30年・40年ですから。

 弁護士の評価基準は「依頼者に与えた利益」と「法への貢献度」です。貢献度は成果をまわりが認めて初めて貢献したとみなされます。自分だけでは評価を上げられません。要するに弁護士は<他人にメリットを与えること>でしか評価されません。評価基準は人によって違います。複数の評価基準を満たすことも求められます。ルールを自ら作り出す積極性も求められます。しかも、これらを「単発」ではなく長期的に「持続」することを求められているのです。けっこう難儀ですね。