5者のコラム 「易者」Vol.96

占星術が分類する人の要素

鏡リュウジ氏は占星術が人間の要素を以下の4つに分類していると述べています。「火(直感・ぱっとてらす)」 「地(感覚・体を構成する)」 「風(思考・相手と距離をとる)」「水(感情・ウエットな感じ)」です。(「『占い脳』でかしこく生きる」(河出書房新社115頁)
1 風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)
 a オモテの顔  冷静で客観的。熱中するときも自分をクールに見つめる。
 b ウラの顔   クールな表情の下で荒々しい感情が眠っている。
2 水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)
 a オモテの顔  微妙な感情を読み取る・豊かな情緒を持つ。
 b ウラの顔   相手を優先するせいで自分自身の思考が弱いところがある。
3 地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)
 a オモテの顔  肌身で感じ取った現実を直視できる。
 b ウラの顔   非現実的な予感や迷信に頼ることあり。
4 火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)
 a オモテの顔  未来に向かってパワフルに活動できる。
 b ウラの顔   かつての栄光にしがみつく傾向あり。
 分類は人間の原初的世界観の大前提です(易者14・2008/1/23)。世界を類型化し、各分類に特徴的思考要素を列挙して、具体的な判断はかかる思考要素へのあてはめで済ますこと。この認識方法は人間が長い歴史の中で身につけた生活の知恵です。双子座の私は何かに熱中しているときでも自分をクールに見つめている反面、クールな表情の下には荒々しい感情が眠っている。そんな分析を読むとクールな私でもドキッとしてしまいます(笑)。

芸者

次の記事

日常性の維持