5者のコラム 「学者」Vol.101

弁護士会における立ち位置

私は筑後の弁護士会に5年ぶりに入った新人でした。当時は未だ「司法過疎」(司法改革における弁護士大増員の正当化根拠)が叫ばれており、周囲から大歓迎をされました。私は先輩弁護士の事務所に勤務弁護士(イソ弁)として入所しましたがボスが久留米市の助役に就任することになったので弁護士2年目にして事務所運営責任を1人で担うことになり、1人で2人分の仕事をこなす羽目に陥りました。忙しくても法律の改正や判例の変化には必死でついて行きました。
 他方、同期が周りに1人もいなかったので順番に会務をこなす田舎弁護士の常として福岡県弁副会長や筑後部会部会長も務めました。こういった日々の業務を夢中でこなしていく中で、何時のまにか22年以上もの時間が経過していました。日常的法律業務や会務に関し当時の自分が情熱を傾けて作成した文章のいくつかは「法律コラム」で紹介しています。今では筑後の弁護士会メンバーの中でも古参に属するようになってきました。最近は自分の過去を振り返るよりも自分や弁護士会の未来をイメージする癖が付いてきたように感じています。
 20年後、若手弁護士から「まーだ引退せずに仕事してるぜ」 「今の法律の改正に全然ついていっていないんじゃね?」 「いや、でも30年くらい前には県弁護士会の副会長や筑後部会長をやってたらしいよ」 「久留米で5年ぶりの新人だったんだって」 「マジで?ヤベェ!」 「レジェンドじゃん」とか言われながら、同じ年代の弁護士仲間と「ほっほっほ、そんなこともありましたかのぅ」 「遠い昔の話で忘れてしまいましたなぁ」みたいに、お茶を飲みながら笑い合う未来を夢見ています。ま、無理でしょうけど。(某国語先生のブログを下敷きに記述)